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フン・セン首相は10月2日、「シェムリアップの来訪者増加に対応する、新しい空港が必要だ」と語った。クメールタイムズ紙が報じた。
首相は、「加えて、増加する旅客と貨物に対応するには、プノンペンとシアヌークビルの主要空港を拡張し、その処理能力を高めることが必要だ。新空港の建設と空港の拡張は、2020年までに700万人以上の観光客を誘致するという政府の計画に沿っている」と述べた。
新空港は、シェムリアップから約50キロメートルのソットニクム地区で700ヘクタール以上に渡り建設され、年間500万人が利用する既存空港の能力を倍増するという。これに関して、カンボジア政府は9月下旬、中国の雲南投資有限公司と8億800万ドルの契約を結び、55年間の建設運営移転(BOT)譲歩の下で新空港を管理する。
民間航空庁の広報官は、「具体的な日程は不明だが、新空港の建設は2018年初頭に始まるだろう。現在、同社はこの分野の準備に取り組んでいる」と語った。
カンボジアエアポート社の広報担当者は、「カンボジアの3つの主要国際空港の将来の発展を見据えた計画だ。これは、交通量の予測と成長の前提に基づいている。既存の空港には拡張にある程度の余裕があり、長期的には新しい場所での展開が想定される」と述べている。
太平洋アジア観光協会(Pacific Asia Travel Association=PATA)のカンボジア支部会長は、「良い空港施設があることで、より多くの人々がシェムリアップを訪れるだろう。機会を確実に活用するため、マーケティングに取り組むことも重要だ。カンボジアへの便数は増加しているが、中国市場のみに焦点を絞ることはできない。我々は、インドのような他市場も見る必要があり、これらの国の観光客獲得も優先事項だ」と話した。
カンボジアエアポート社によると、3つの主要空港における旅客輸送量は、2016年、平均で8.5%増加した。プノンペン国際空港は10%増加で399万人、シアヌークビルとシェムリアップはそれぞれ66%と5.5%増加した。また、政府発表によると前年比5%増の500万人の外国人観光客を迎え入れている。