中国系貨物航空会社のプノンペンエアカーゴ社は、今年はじめからサービス開始を希望し、実現すれば10年ぶりのカンボジア拠点の貨物航空会社となると民間航空庁が述べた。クメールタイムズ紙が報じた。
同社は、航空貨物輸送会社として、2015年1月に関係閣僚会議の仮承認を経ており、今後は航空運送事業許可(air operator’s certificate=AOC)の申請を行うことが期待されている。
民間航空庁の記録では、現在カンボジアで定期貨物輸送を行っているのは、キャセイパシフィック航空、ターキッシュエアラインズ、Kマイルエアの3社のみで、そのほかにラヤ・エアウェイズ、エミレーツ・スカイカーゴ、エアブリッジ・カーゴの3社はチャーター機での貨物輸送を行っている。
もしプノンペンエアカーゴ社がAOCの承認を得れば、2008年以来10年ぶりの地元貨物航空会社となる(民間航空庁の責任者)
昨日、同社はAOC承認までには至らなかったが、同社の中国語サイトの情報では、3000万ドルの資本金で登記されたと公表している。
同社では、ボーイング737貨物輸送機1~2機、年間5000トンの輸送を行う予定だ。また、中期目標では3機~6機で年間を通して2万トンの輸送容量を見込み、はじめは中国南方にある南寧市とプノンペンを結び、その後プノンペンを拠点に南寧市とASEAN各国を結んでいく見込みだ。