(c)Phnom Penh Post
カンボジア最大の銀行、アクレダ銀行は同行がもつトレーニングセンターを完全かつ本格的な教育機関に変容させようとしている。この新しい教育機関、アクレダビジネス大学(AIB)では金融や銀行を専攻とした経営管理の学士、博士号を付与する方針だ。
アクレダ銀行は2012年にアクレダトレーニングセンター(ATC)を設立し、人材の育成について内部の人材だけでなく金融業界全体の人材の育成に尽力しており、2015年にはATCにある186コースで約5000人がトレーニングを受けている。
アクレダ銀行のマネージングダイレクター、ソ・フォンナリー氏はプノンペンポスト紙の取材に対して、カンボジアの教育は質が低いという印象を一掃したいと抱負を述べた。
同行は今回のAIB設立のためにプノンペン都内に7ヘクタールの土地を購入し、総工費3,700万ドルを投じる。施設内には5階建てのビルや学生寮、図書館が設置される予定だ。今年5月に着工し、2018年末の完成を目指す。
AIBではカンボジア国内のみならずアセアン地域の需要に合わせた教育を行う。授業は英語で行い、アセアンの他の教育機関とも連携していく方針だ。アクレダ銀行が拠点を置くミャンマーやラオスでも今後このような機関の設立が期待されるが、現在はその予定はない。
フォンナリー氏は取材の中で、「教育機関においては質の高い人材を育てることが非常に重要にです。他の機関との競争は厳しいですが、ただ経験を交換するだけにとどまらずお互いに協力していくことが良いでしょう」と答え、金融市場の好調が経済全体の活性化につながると期待を述べた。