カンボジアに進出する日系企業のための
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特別レポート(2018/11発刊9号より)
カンボジアの現地パートナーと出会うならCJBI (2/3)
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カンボジアで苦戦する日本企業に共通した特徴がある。その一つとして良い現地パートナーに恵まれてない、または現地パートナーがいないことが挙げられる。日本には日本のやり方があるように、カンボジアにはカンボジアの流儀がある。現地パートナー不在のままで、カンボジアの流儀に沿ったビジネス戦略を局面ごとに思案し実行することは難しいといえるだろう。日本とカンボジアのビジネス機会を創出するため設立された、「カンボジア日本経営者同友会(CJBI)」という団体の篠原勝弘会長とイエン・ソティアラ代表に話を聞いた。

前回の続き

篠原さんとカンボジアの絆

――篠原さんにとってのカンボジアとの関わりについてお聞かせください

篠原 私は、カンボジアは外務省の語学研修生として1967年にきました。3年間の予定が内戦の影響により2年で研修を終えました。しかし、結局、戦争の間もいて5年半ぐらいカンボジアにいましたが、長い戦争とポル・ポト時代があった影響でその後は来られませんでした。1991年のパリ和平協定により、カンボジアへ戻って来られましたが、2回目の勤務は、約20年ぶりでした。

 このように、私はカンボジアが好きで専門にしてきたので、カンボジアのために何かやりたいという思いがありました。カンボジアがバランスの取れた健全な経済発展をするにはどうすれば良いかという問題について考えてきました。CJBIは3年しか経っていないので、その実績は必ずしも理想通りにはなっていませんが、むしろこれは息の長い団体として、これからどんどん育てていきたいです。

 色々なアイデアを出して、なるべく多くのカンボジア人たちを惹きつけるよう努力しています。ただ投資をするだけではなく、カンボジアのためにどのような貢献ができるかを考え、政府や色々な機関と一緒になって協力していくというのが主旨だと思います。

日本人投資家の印象

――カンボジア人投資家から見た日本人投資家の印象をお聞かせください

ソティアラ カンボジア人から見ると、日本人投資家は良いビジネスパートナーとなると常に考えています。CJBIは、カンボジアと日本の投資家の間のビジネス協力を促進することができます。なぜなら、日本人との仕事は、仕事倫理、道徳性、忠誠心のすべてが詰まっているからです。加えて、彼らは誰に対しても手助けをし、親切です。さらに、カンボジア人と日本人の感情と理解の感覚は非常によく似ています。しかし、仕事関連のこと、例えば、仕事に対する考え方は少し異なります。

ソティアラ


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