カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 労働
  • 2019年3月9日
  • カンボジアニュース

衣服労働者は月2回の給与支給を歓迎している カンボジア[労働]

news_201903091
(c)Khmer Times

 労働職業訓練省が給与支給を月2回とする省令を施行してから2か月が経過した。衣服労働者はキャッシュフローは改善され、借り入れが減っているという。クメールタイムズ紙が報じた。

 昨年10月、同省は全ての公的機関や民間企業、団体に対して、給与支給を2回に分ける省令を公布し、今年1月から施行された。

 カンダール州タクマオ市に住み、月の家賃は40ドルの家に住む縫製工のスレイ・マリデンさんは、「2週間ごとに給料がもらえるので、欲しいものにもっとお金を使うことができます。私は何でも買うために給料日を待たなければなりませんでした」と話す。

 同省の報告によると、カンボジア国内の工場の81%がこの省令を遵守しているという。

 プノンペンの縫製工場で働くオック・サムシャンラダラさんは、「この制度のおかげで、他の労働者からお金を借りることに頼らなくてすんでいます」と話す。このような非公式な貸し手は、「ローンシャーク」と称され、一般的に月20パーセントの金利で50ドルから100ドルの範囲で資金を提供している。

 スレイさんは、「食料や家賃の支払いの際に手持ちの現金が不足しているとき、結婚式や葬儀で現金が必要なときは、同僚から借りるのが最も簡単な方法です」と話す。

 2年前から同僚の従業員に融資を提供し始めた匿名の貸し手は、「この制度の下では、顧客の数は減っています。それでも顧客は十分にあるので大丈夫です」と話した。

関連記事
政治
フン・マネット首相、インフォーマル経済制度化の進捗と今後の戦略を表明[政治]
(06月03日)
労働
カンボジアと豪州、職業訓練協力を拡大へ 若者の雇用機会を重視[労働]
(05月21日)
社会
カンボジア、GDP比でASEAN最高の送金依存国に—ESCAP報告[社会]
(05月02日)
労働
カンボジア、全国の中高に職業指導員3000人配置へ──進路支援を早期化[労働]
(04月29日)
労働
カンボジア職業訓練プログラム、11万人超登録──就職率向上が次の課題に[労働]
(04月28日)
労働
カンボジア経済、スキル不足が成長の足かせに[労働]
(03月17日)
あわせて読みたい
特集
カンボジア人の声 JC Agricultural Cooperatives Co.,Ltd ジェネラルオペレーションオフィサー ノウン・クンティー
特集
カンボジア人の声 AIA生命保険 ファイナンシャルプランナー チェア・チャンメトレイ
特集
カンボジア人を雇用する日本人の苦悩
注目
CDLが労働許可証の取得代行サービスを開始
注目
カンボジア全国技能大会にて、技能五輪金メダリストによる電工デモを初めて実施!
労働の最新ニュースランキング
最新ニュース