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昨年、カンボジアを訪れる中国人観光客が約90万人に到達し、政府は2020年までに200万人を目指す。クメールタイムズ紙が報じた。
観光省タオン・コン大臣は、今年の旅行業界の展望を「明るい」と評し、「2016年、昨年比20%増の90万人の中国人観光客がカンボジアを訪れた。昨年海外からの観光客は500万人を記録し、現在ではヨーロッパなどの西欧諸国についで、中華圏からの観光客が2位を占めている」と話した。
現在中国とカンボジアの間では週に94の直行便(うちプノンペン51便、シェムリアップ31便、シアヌークビル12便)が飛んでいるが、観光省は昨年、さらなる中国人観光客誘客に向け、5ヵ年計画を策定した。昨年6月にはカンボジア観光省は、チャイナ・レディー・センター(China Ready Center=CRC)を設立し、中国人観光客のニーズを調査し、地元旅行業者の中国語や文化的なスキルアップを促してきた。
10月、習近平中国国家主席来訪後には観光省と中国の大手旅行代理店の間でカンボジア誘客に向けた協定が結ばれ、今後、中国の多くの都市からの直行便を増やす。
太平洋アジア観光協会のカンボジア支部会長は、「カンボジアには世界中で知られる素晴らしい寺社がたくさんあるが、今後は旅行者のニーズに応え、娯楽施設、ナイトライフ、リゾートなどの拡充が必要だ」と話し、観光地間での連携や、インフラ、サービスの必要性を指摘している。