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業界別インタビュー

2018年7月30日

地域のカンボジア人を含め、関わる全ての人に満足してもらう学校経営へ[教育・学習支援]三好 輝明(2/2)

教育・学習支援

プノンペン日本人学校  Japanese School of Phnom Penh
校長: 三好 輝明 Miyoshi Teruaki
家族連れで海外赴任をする人にとって、子供の教育環境も懸念点になり得る。開校4年目となったプノンペン日本人学校に新しく着任された三好輝明校長に、学校つくりの考えと抱負を語ってもらった。
「あいさつ」「あきらめない」「ありがとう」

前回の続き
――そして今回は、カンボジアでの新しい生活ですね

三好 これからの新しい学習指導要領では、目指す人間像を明確にし、そのためにどのような資質能力を身につけさせなければならないのか、その資質能力を身に着けさせるためには、どのような学習を推し進めていけばよいのか、ということが重要になります。本校では、学習指導要領実現のために具体的目標として、今年度は以下の3つの目標を設定しました。

 始業式で児童生徒にこういう話をしました。
 一つ目は「気持ちの良い挨拶」です。気持ちの良い挨拶ができると、友達の名前もすぐに覚えられるし、友達との関係も良くなります。ご家族に、朝起きたら、「おはよう」、寝るときには、「おやすみなさい」と言っていますか。学校にきたら、お友達や先生に、「おはよう」、帰りには、「さようなら」のあいさつを元気よく笑顔でしてください。挨拶は、人と人の心をつなぐ架け橋です。

 二つ目は、「ありがとう」です。
 友達や先生から困っているときに助けてもらったら素直に「ありがとう」と言うようにしましょう。言われた友達もきっとうれしいはずです。「ありがとう」は、心と心をつなぐ魔法の言葉です。

 三つ目は、何事にも「あきらめない」で取り組むです。
 勉強でわからないところがあったとき、あきらめないでわかるまで自分で調べたり、先生に教えてもらったりしてください。「あきらめない」気持ちが持てるようになると、「何事にも挑戦しようとする」前向きで強い心が育ちます。

「あいさつ」「ありがとう」「あきらめない」この三つを一年間の目標にして、取り組んでいきましょう。

日本人学校に関わるすべての人の満足度を上げる

――校長先生がこれからやろうとしている取り組みについて教えてください

三好 最初は、前任の三浦校長先生が、とにかく学校という形を作ることに3年間取り組んでくれたのだと思います。次は、しっかりとした土台を作ろうと思います。教育の中身が大事なのはもちろんですが、施設面も改善できることはどんどんしていきたいです。

 第一に、トイレです。トイレをもっと綺麗に使いやすくするための検討をしています。
 第二は、校舎移転も視野にいれ、児童生徒や保護者の満足度を高めるためことです。
 第三には、児童生徒の人数増です。それによって、収入が増え、学習環境がよくなると考えます。私立学校も企業と一緒で、児童生徒、保護者、そして地域の方やカンボジア人も含めて、この学校に関わる全ての人にいかに満足してもらえるかを考えて経営していきたいと考えています。

 やりたいことはたくさんあります。私の赴任中にできないことも多いかも知れません。しかし、皆さんのお力をお借りし、一つ一つ確実に実現させていきたいと考えています。希望はあくまで憶測、なったらいいなというもの。夢は実現させるものです。こういう学校にしたいという夢に向かってこれからも頑張っていきたいと思います。


プノンペン日本人学校  Japanese School of Phnom Penh
事業内容:日本人向け教育
URL: http://www.jacam.cc/jspp/
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