カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

業界別インタビュー

2015年12月17日

カンボジアのマーケットに参入してきた人材会社は100以上[人材]ソー・キナール (1/2)

人材・コンサル

Aプラスコンサルティング Aplus Consulting
マネージング・ダイレクター: ソー・キナール Sar Kinal
2008年から人材開発や労務コンサルタントを行うローカル人材会社、Aプラス。マネージング・ダイレクターのソー・キナール氏に、カンボジアの人材業界と、カンボジア人の特長について話を伺った。
人材会社、百花繚乱。その理由と背景とは

――ここ1年の人材マーケットの変化について教えて下さい。

ソー・キナール(以下、ソー) まず、非常に多くの人材会社がカンボジアのマーケットに参入してきたと思います。現在では全て合わせると100以上でしょう。その理由としていくつか考えられるのですが、一つ目は単純に人材会社への需要が増えていることでしょう。外国企業に限らずローカル会社もたくさん出来ています。特にカンボジア人の若い世代が2,3年勤めた会社を辞め、自分で起業しているケースをたくさん目にします。

2つ目の理由として、カンボジア人の離職率が非常に高いことと関係し、非常に伸びしろがある人材マーケットは、新しい可能性を模索しているカンボジアの優秀な若い世代にとって非常に参入しやすいマーケットである為です。人材会社の立ち上げは比較的簡単でコストが低いというのもあるでしょう。

人材業界を取り巻く環境の変化

――環境の変化などはありますでしょうか。

ソー 政府が人材のコンプライアンスに対して厳しく取り締まるようになっています。例えば、就業ビザ、外国人に対してのワークパーミッション、ライセンス関連の登録の有無など、それぞれ管轄当局が会社や就業先に監査に来るのですが、もしもそこで不正が発覚した場合は、外国人や雇用者は罰則を受けます。

また、労働者の給与が上昇しています。生活水準の向上や生活コストも上昇をもたらすほか、多くの企業がカンボジアの市場に参入した結果、能力のある労働者は足りていません。ブルーワーカーは給与の高い隣国へ出稼ぎに行くため、こちらも国内では不足しています。

あと、多くの会社が従業員のモチヴェーション維持と生産性の向上のための教育に力を入れ始めていますね。さらには政府も去年から高校の試験を厳しく取り締まるなど、国の教育システムを改善しようとしています。

人材マネジメントに苦心する日本人へのアドバイス

――環境の変化が人材の質に良い影響が出て欲しいものですね。ところで、従業員のマネジメントに苦心されている日本人の方に何かアドバイスはありますでしょうか。

ソー そうですね。多くの日本人は様々な困難に直面すると思います。例えば、スタッフの離職率の高さです。これには初めてカンボジア人と一緒に働く日本の投資家や雇用者は驚くでしょうし、ショックを受けることもあるでしょうね。

日本の文化では数回転職するか、もしくは同じ会社で長く働くケースが多いと思いますが、カンボジアは違います。例えば、日本の雇用者はカンボジア人の働く環境について考える必要があると思いますし、カンボジア人と日本人の働き方や、仕事と生活のバランスの違いを理解する必要があります。多くのカンボジア人は会社の同僚や上司と仲良くフレンドリーな関係を好む文化があります。

また、これはスタッフに長く働いてもらう為のモチベーションに関連しますが、雇用者は自身の経験だけにとらわれず、労働コンプライアンスに精通したプロの意見に耳を傾けることが大事だと思います。(取材日/2015年10月)(後編へ続く)


Aプラスコンサルティング Aplus Consulting
事業内容:法務、税務、人材採用・管理、人材開発
URL: http://www.aplusgroup.biz

その他の「人材・コンサル」の業界インタビュー

人気記事ランキング