2015/2/29
――約1年半前にインタビューに答えて頂きましたが、本日は1年半前からの変化について伺いたいと思います。ここ一年半の間に何か大きな変化はありましたか?
バーニー・ダーキン(以下、ダーキン) 弊社のサービス等に特に大きな変化はありませんが、国際的な企業がどんどんカンボジアに来るので、そのような企業との取引が増えました。
最近は、オフィスビルを始めとし、色々な種類の建物が建設されていますね。
――なるほど。前回と比べてワーカーの質はどうですか?
ダーキン そうですね。これは非常に難しい問題だと思います。我々が一緒に働いているローカルの下請け業者はとてもプロフェッショナルで、この業界での経験も長いですが、ワーカーの質はまだまだ問題があると思います。 今プノンペンでは多くの建設が進んでいるのと関係し、現場経験が無いもしくは少ないワーカーが来るケースが多く、ワーカーの質は以前と変わらないと言えます。
―― 先ほど仰ったように、たくさんの建物が出来るにつれ、建築・内装業者も増えてきたと思いますが、その中で順調に顧客を増やしている秘訣というか、バーニーさんが大事にされていることはありますか?
ダーキン 私が大事にしているのはクオリティ、スピード、レスポンスです。4年前にある顧客から、「あなた達が安いわけではなかったが、私達が求めていたものだった」と言われましたのを覚えています。続けて彼らは、「4社に問い合わせたが、祝日にも関わらず返信があったのはイエローツリーだけだった」と言いました。他の会社に何があったのかわかりませんが、これはビジネスであり、幸いにも私達は注文を頂き対価も頂きました。もしレスポンスできないのであれば、何故ビジネスをしているのでしょうか?非常に当たり前のことですが、大事なことです。
――これから進出する日系企業はどの部分に気をつけて進出するべきだと思いますか?
ダーキン その業界に精通した会社に会うことが大事です。まず不動産屋を探すでしょうから、その場合はCBRE等でしょうか。顧客が求めている事に対する正しい情報と選択肢をくれるでしょう。そしてオフィス内装に関しては、評判がいい内装会社を選ぶ必要がありますね。いずれにせよ、コストにはとらわれ過ぎるべきではありません。例えば施工の後のアフターサービス等も充分に考慮されるべきだと思います。
ビジネスに関して言えば、2−3年で儲けて撤退ということは考えないほうがいいでしょう。5年−10年以上の長いスパンでビジネスを考えるべきだと思います。(取材日/2015年10月)