2014年12月23日
弊社は長い間不動産業に携わっており、業務範囲は建設および販売になります。住宅はじめホテル、ショッピングセンター等、あらゆる種類の建物の建設を行っています。東横インと協力して、ホテルを建設しているのも弊社です。ヴィラやコンドミニアムなども取り扱っています。物件のロケーションに最もこだわっており、建設プロジェクトを始める前にロケーションの検討を行っています。
1999年頃に始めたプロジェクトは、タウンハウスを少数建設した小さなものでしたが、残念ながらそのプロジェクトは成功とはいきませんでした。しかし、2002年に手がけたチョルカーモンと呼ばれる大型プロジェクトを成功させたことで、弊社は皆様方に知っていただけるようになりました。
弊社のプロジェクトでは、最低10%の利回りを基準にしています。時には、購入時に50,000ドルだったショップハウスが、完成時には200,000ドルになるなど、4倍の価格になったケースもありました。お客様には、弊社の物件の価値を信じて頂けていると考えています。
有名なプロジェクトとしては、チョルカーモンの他にバサックガーデンシティがあげられます。現在進行中のプロジェクトとしては、数多くのアパートメントと商業施設が一体となったオリンピアシティで、ほとんどのユニットがすでに販売済みです。次にダイアモンドアイランドのエリーゼ、ラ・セーヌといった高級住宅街の開発です。そして、市の北方でも300ヘクタールもの面積で開発を行っています。この3つが現在進行形の主なプロジェクトです。
価格の話をするならば、10年前と比べると、まず労働者の賃金が違います。当時は日給にして1.5ドルほどだったものが、現在では5ドル程度になっています。これに比例するように、セメントや鉄などの資材の価格も上がっています。
顧客の需要にも変化が見られます。10年前はアパートメントの需要は、さほど多くはありませんでした。しかし、現在ではかなり多くなっています。土地の価格が高騰し、個別の住宅を持てなくなってきていることも理由の一つでしょう。また、世代間でも需要の差はあり、若い世代の人たちはアパートメントに抵抗がないようですが、年配世代の中には、まだまだアパートメントよりも戸建てが良いという方々が多いようです。
建築の資材は新しいものが入ってきて変わってきていますが、様式についてはそこまで大きな変化はないように思います。また、地階に関しては、土地の値段よりも地下を掘り、地階を作る値段のほうが高かったので、地階はあまり作られてきませんでした。しかし、現在では地価が高騰しているため、都市部では地階を持つ建物も多くなってきています。
現在では若い世代が増え、住宅への需要が高まっています。ただ、土地の値段が高騰しているので、将来的には、高層ビルのコンドミニアムの需要が増えると考えています。また現在では、90%が戸建てで、10%がアパートメントというような割合ですが、近い将来にはアパートメントの需要が戸建ての需要を上回るでしょう。
このような需要に応えるため、いかにして早くビルを建てられるかが課題となってきます。弊社では他国の先進的な施工法を学びながら、将来に備えています。
これまでカンボジアに進出してきた日系企業は事前調査をしっかりと行ってきたと思います。
事前調査と同じく大事なのが、現地のパートナー探しです。現地で良いパートナーを見つけることが成功の第一歩と言えます。弊社はこれまでお客様を失ったことがありません。満足いただける関係を作れるよう、つねに努力しております。カンボジアは、経済のポテンシャルもまだまだある国です。ぜひカンボジアにお越しください。(取材日/2014年8月)