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業界別インタビュー

2014年7月18日

カンボジアで1日30万プレビューのWEBサイト、Khmer24

マーケティング・メディア

クメール24 Khmer24
General Manager: ティ・ラディー Ty Rady
1日30万プレビューがあるカンボジアで最大規模のクラシファイドサイト、「Khmer24」。そのクメール24のゼネラル・マネージャーのティ・ラディー氏にカンボジアのWEBを取り巻く環境などについて伺った。
WEBサイトを取り巻く環境

Khmer24は2008年に私一人で始めました。現在は8万人の登録者がおり、1日30万プレビューを獲得、カンボジアでは最も人気のあるWebサイトの1つです。Khmer24と他のサイトとの違いは、そのコンセプトです。私達はこのビジネスを通じ、カンボジアの人々に、新しい世界、ITがもたらす世界を紹介したいと考えています。私がKhmer24を始めた時にはこのマーケットには競合はなく、はじめてのウェブメディアでした。これらの理由が今の地位を築いているのだと思います。

Webサイトや関連技術の面でアジアの中でもカンボジアは最も若い国の一つです。インターネットの利用人口も、周辺諸国に比べると少ないですが、開発技術はベトナムなどの周辺諸国と比べても劣っているとは考えていません。しかし、周辺国は長期的な経験がありますが、カンボジアではまだ始まったばかりです。

最良の媒体は何を売りたいかによる

Web広告のメリットは新聞や雑誌などのメディアに比べて広告費が安く抑えられます。また近年、都市に住む人々はニュースを読む際に、これまでの新聞や雑誌からWebサイトに変わってきました。ビジネスが都市、更に言えば若者にフォーカスしたものであるとすれば、Web広告がもっとも良い手段だと思います。

カンボジア全体の傾向で言うと、まだまだインターネットの利用者は多くありません。若者の割合が特出しています。ですから、Khmer24を使う方々もやはり若者が多いですね。都市に住む若者の殆どはインターネットを使えると思います。そういったネットサーフィンをする場合、私達の調査によれば、都市の若者の大多数がスマートフォンをもって、ネットサーフィンをしています。Khmer24のユーザーでも30%から50%はスマートフォンからのアクセスです。

以前は、PCは高価で学生でも所持している人はごく少数でしたが、2,3年ほど前から中国製が出回り安価いなり始めたので今では多くの人々がPCを所持しています。私は大学で講師をしているのですが、経験から言えば、5年前は30人クラスでノートPCを所持している学生は僅か2人でした。しかし現在は、30人中28人がノートPCを所持しています。

広告を出す上で最良の媒体は何を売りたいかによりますね。それによって、Web、TV、紙媒体などすべてが選択肢にあがると思います。たとえば、携帯電話など新しいものを売りたい場合はWebを使うのが良いでしょう。また、口紅などの化粧品を売りたければ、TVを使うのが良いと思います。カンボジアの女性の多くは日中家にいてTVを見るのが好きだからです。もし、男性に対してアプローチしたい場合は、Webサイトもしくは新聞の活用が一番だと思います。

WEBリテラシーは低い

カンボジアは他の国とは違います。スマートフォンに最適化することが良いことだとは限らないと思っています。なぜなら、スマートフォンに最適化することでユーザーインターフェースが変わるからです。PCサイトとスマートフォンのサイトの構成が違えば、混乱して使い方がわからなくなってしまう。まだ、そのレベルだと考えるほうがよいでしょう。PCサイトとスマートフォンサイトの使い分けができるというのは、ある程度の経験や知識が必要なんですよ。

だから、カンボジアに限って言えば、PCサイトとスマートフォンサイトが同じ構成であるということは大事だと思います。もちろん、技術の面でいえば最適化も可能ですが、意図があって最適化を行っていないというのが実情でしょう。一方で、私が作っているサイトは最適化をするつもりです。なぜなら、カンボジアの状況を変えたいからで、現在の状況に合わせるなら最適化は必要ないと思います。


クメール24 Khmer24
事業内容:クメール語情報サイトの運営
URL: http://www.khmer24.com/

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