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業界別インタビュー

2015年7月30日

今後も大きな成長産業になると期待。フォルテ保険[保険]チャールズ・チェオ

金融・保険

フォルテ保険 Forte Insurance
CEO: チャールズ・チェオ Charles Cheo
フォルテ保険は過去12年間カンボジアのトップクラスの保険会社として同業界を牽引してきた。2014年のグローバル金融大賞にて「カンボジア最優秀保険会社賞」を受賞し、同社は保険業界トップを名実ともに固めたと言える。CEOであるチャールズ・チェオ氏にフォルテ保険の成功の理由を語って頂いた。
カンボジアシェアNo1を誇る保険業界の第一人者

 GBFAの賞を受賞できたのは私どもが当国で信頼されているからだと思います。1999年にシンガポールより進出した際、私どもは当地に大きな保険市場があると感じ、保険会社を創設することにしました。当時は自社の存在価値をいかに実証していくかが課題でした。大切なことは、先ずはサービスの質、そして商品の改革でした。損害保険会社としてフォルテ保険は各種リスクに対する補償を提供し、毎年のように新たな専門商品をリリースしてきました。

スタッフの教育

 次に早い段階で従業員に対する適正な教育を強化したことが奏功しています。様々な手法を用い国際基準に適応できる人材、能力を育ててまいりました。有資格者の保険外交員の多くは、かつて弊社の社員であったと思います。

 そして最後に、スタッフと家族のように接し、各自にプロフェッショナル意識を植え付けました。16年経った今、当初のメンバーも多数残っており、カンボジア人だけではなく米国、英国、シンガポール、中国、日本人等国際色豊かな120名のスタッフとなりました。現在国際的な損保会社との連携も多数あり、カンボジアの最優秀損害保険会社として認知されています。これらのすべてが、私たちが誇る弊社の成功の歴史です。

市場に合った商品構成

 商品構成はとても重要です。顧客のニーズを正確に理解することも重要ですが、商品の持つサービスも同様に重要です。保険というものはお客様の大切な物に対する補償を約束するものです。例として弊社のRed Team (Rapid Emergency Dispatch Team、緊急時派遣チーム)があります。もし顧客が主要都市圏で車両事故に遭った際には、このRed Teamは30分以内の現場到着、事故処理開始を遂行します。これは弊社独自のサービスであり、2013年の導入以降車両事故に遭遇した顧客にとっては大変心強いものになっています。

 弊社はカンボジアの保険会社で初めて、日本でも認知されているACIIに認定されました。更に2014年にはジャパンデスクを開設いたしました。住友商事で長年勤務した青木氏がマネージャーとして常勤しております。

 保険とはあなたにとって大切なものを守ることです。家族であったり、車や所有物、従業員や会社、あなたにとって価値があるものは守るべきです。未来は簡単には予測できませんが、保険があることで、自分の大切なものを守れるという安心感につながります。つまり事故発生時には、手助けしてくれる人がいるという事です。

カンボジア保険市場の未来

 損害保険会社として多彩な保険商品を用意しております。顧客は個人から国際企業まで様々です。商品は小型保険から石油・ガス産業向けの様な物まで幅広くあります。弊社が成長してきたのも多種多様な保険商品を提供してきたからだです。12年以上も市場の要求に応え、トップ企業で有り続けたのは良きパートナーと優れた人材のお陰と思います。

 弊社は現在45%のシェアを誇り第2位のシェアの約3倍となっています。業界トップの保険会社として日系では東京海上日動や損保ジャパン日本興和などとの連携も行っています。業界での成功が成功を生んでいると言えます。これは業界が成長している証でもあり、顧客にとっても好ましいことです。

 カンボジアに於いて保険の浸透率は、近隣諸国と比べても低いと言えます。だからこそ今後も大きな成長産業になるのではと期待しています。現在企業向けのプランが保険の重要なセクターとなっております。しかし今後の法整備や個人所得上昇、保険に対する意識の向上に伴い、個人向け保険プランもより活発になり、さらに重要な部門になるもと期待しています。


フォルテ保険 Forte Insurance
事業内容:総合損害保険
URL: www.forteinsurance.com

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