2017年2月8日
――自己紹介をお願いします
イヴ・シェフェール(以下、シェフェール) フランスのハイネケンで13年働いた後、アフリカと中東に16支店を持つケニアの通信会社で8年間、最高技術責任者(CTO)として働きました。
その後カンボジアに移り、2009年セルカードの最高情報責任者(CIO)に就任、その6か月後、同社のCTOを任され、2015年12月には、セルカードはもちろんウイングやイージーコムのサポートもするようになりました。そして、2016年5月にイージーコムのCEOになり現職です。約16年間通信業界に携わっていますね。
カンボジアに来た理由ですか?それは、挑戦をしたかったからです。その前は、10年間アフリカにいましたし、アジアには来たことがなかった。ルールやインフラ、チームを一から作り上げる、非常に良い挑戦でした。
――CEOにはご自身で手を挙げたんですか?
シェフェール そうですね。既にセルカードで7年働いていましたし、その時には周りの人も私の事を知っていました。なので自然に私の方から提案する流れとなりましたね。それも挑戦したいと思ったからです、そう考えると挑戦が好きなんですね(笑)
――カンボジアにおけるインターネットの利用状況を教えてください
シェフェール 法人で言うと、最近は新商品の発売やプロモーション、案内などもほとんどWebサイトを通じて行います。しかし、法人の利用頻度が高いのはデスクトップのWebサイトですよね。これは昔からある使用方法のため、法人向けには必ずしも最新のネットワークが必要というわけではありません。
一般消費者でいうと、YoutubeやFacebookなど、カンボジアではソーシャルメディアが一番注目を集めています。現在30%の人々がインターネットを利用しています。4G・5Gはもちろん田舎もカバーしていますが、通信速度が遅くなりますね。
――最近の通信業界の変化について教えて下さい
シェフェール 通信業界は目まぐるしく変化していますし、スピードや品質など、非常に成長しています。我々のようなオペレーターの拡大も急速ですね。カンボジアでも、スマートフォン人口が増え、インターネットユーザーが拡大しました。
中でも、注目されているのはデータ通信ですね。ですので、我々のようなISPにとっては良いタイミングです。通信業界は動いており、業界全体が挑戦していますね。
――業界のホットトピックは4Gですか?
シェフェール 3Gでも4Gでもいいのですが、とにかくデータ通信です。例えば、教育分野などでもこれから益々多くの人がデータ通信を利用するでしょう。可能性は無限ですね。政府でさえも私企業にゆだねています。(取材日/2016年8月)
(次回へ続く)