2018年12月7日
――改めて、自己紹介をお願いします
名前は、イン・チャンニーです。アクレダ銀行の頭取であり、創設者です。アクレダ銀行は1993年、国連開発計画(UNDP)と国際労働機関(ILO)により中小零細企業を支援するNGOとして設立されました。その後2000年に専門銀行に移行し、2003年12月に商業銀行のライセンスを取得し今のアクレダ銀行になっています。カンボジア人は、エーシーリーダと呼びますが、外国人は、省略して(呼びやすく)アクレダと呼びます。
――今の金融市場について教えてください
現在カンボジアには専門銀行・商業銀行合わせて50社以上の銀行、また60社以上のマイクロファイナンス機関があり、銀行業界は強い成長を見せています。アクレダ銀行としては、今年10月には融資総額3.3ビリオンUSD、預金総額3.7ビリオンUSDになりました。昨年10月の融資総額3ビリオンUSD、預金総額3.2ビリオンUSDでした。融資においては我々は、7%の予測をしていましたが、実際は11%成長しました。また預金に至っては8%と予測していましたが、大幅に上回る17%の成長をしました。このように我々のビジネスは好調です。
――アクレダ銀行と他の銀行の違いを教えてください
アクレダ銀行は、支店数やオフィスの数からみて、カンボジアで最も大きな銀行です。支店数は、国内に260以上、ラオスに41支店、ミャンマーにも8支店があります。
我々は、2つのインフラを持っています。1つは国境を超えた支店やオフィス、もう1つは、ATMなどの電子ネットワークや、インターネットバンキングです。また、フィンテックアプリ【アクレダトーンチェット】をローンチして1年になりました。トーンチェットは、クメール語でクイックレスポンスという意味です。全国どこにいても口座が開設できたり。祝日も含めた24時間365日サービスを利用することができます。お客さんは、どこにいても、祝日でもバケーションでも、ビジネスの取引ができます。この2つのネットワークを駆使し全国をカバーしているという点で、我々は他の銀行とは一線を画しています。
――今後の展望について教えてください
金融的にも、商業的にも、社会的にも、デジタル的にも、アクレダ銀行は益々成長していくでしょう。我々はすでにカンボジア最大の銀行であり、アジアの銀行トップ100にも選ばれました。我々は、アジアの国々、グローバルとの架け橋となり、フィンテックを活用しながら、グローバルに展開していきたいと思っています。また、ミャンマーの拡大にも力を入れていきたいとも思っています。APIの参加することによって、よりフィンテック化するでしょう。
我々は、アジアにも広げていくことができるでしょう。グローバルカスタマー、我々のフィンテックプロダクトを活用できます。その名に相応しくあるため、カンボジア国内でのサービスの充実を図りながらも、今後はアジア展開を考えています。