中国が投資したカンボジアのプノンペン-シアヌークビル高速道路の利用者数が、運用開始(2022年11月1日正式開通)から2年で1000万人に達した。この全長187キロメートルの高速道路は、カンボジアで初めての高速道路であり、プノンペンと経済的拠点であるシアヌークビルを結ぶ戦略的ルートとして、社会経済発展や観光に大きな効果をもたらしている。
記念イベントで、カンボジア公共事業運輸省のペン・ポーニア大臣は「この高速道路は一帯一路の象徴的プロジェクトであり、効率的な移動と貨物輸送の改善に貢献している」と述べた。また、在カンボジア中国大使館の汪文斌大使(前中国外務省副報道局長)も「中国とカンボジアの協力の象徴であり、地域発展や雇用創出、住民の生活向上にも寄与している」と評価した。
この高速道路は中国交通建設公司(China Road and Bridge Corporation)が建設運営譲渡(BOT)方式で20億ドルを投じて建設されており、2時間で移動できる高速道路の利用により、旧国道4号線の5時間に比べて大幅な時間短縮が可能である。