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停電している間、ロシアンマーケットで洋服店を営むマー・ソクヘンさんは、顧客が居ない中で、ただ黙って座っているしかない。「電気がなければ、市場は非常に暗くて、息苦しく、非常に暑いです。誰も買い物をしたくないでしょう」とマーさんは話す。
マーさんによると、最近では市場は毎日半日が停電し、彼女の顧客は7割減少したという。「間違いなく売り上げが落ちています。家賃を払えるか心配です」と彼女は話した。
継続的な干ばつの影響により水力発電所の貯水池の水位が非常に低くなっているため、電力の需要を満たすことができず、カンボジア電力公社(EDC)は、夜間の供給を確保するために日中の使用量を削減している。
フン・セン首相は先週、「カンボジアの電力供給量が現在400メガワットに達していない」と語り、「需要を満たすためにトルコから200メガワットを輸入することを検討している」と付け加えた。また、ラオスとの間で2021年からの電力輸入量を200メガワットの増加に合意している。
カンボジアは昨年、近隣諸国から合計442.5メガワットの電力を輸入している。そのうち277メガワットはベトナム、135.5メガワットはタイ、30メガワットはラオスからだ。政府は、今年のカンボジアの電力消費量が昨年の9307.44ギガワット時から1万807.71ギガワットに達すると予想している。
エマージング・マーケット・コンサルティングのシニアコンサルタントは、「停電は中小企業を傷つけている。ローカルの市場の小売店は発電機が使用ができないため、当局者は解決策を考えるべきだ」と指摘した。