(c)Phnom Penh Post
パニャサストラ大学で都市化と建築の教鞭をとる建築家、チア・ブンセン氏によると、プノンペンのボレイや不動産開発のほとんどは、地下インフラに関する問題には注意が払われていないという。プノンペンポスト紙が報じた。
生活排水と雨水の排水を分離していないため、大雨により下水が氾濫すると、都市ではひどい悪臭がたちこめ、一般的な風邪と同様に皮膚病の蔓延の懸念が指摘されている。
同氏は、「独立した下水道を設置し、都市計画の一環で、緑を植えて現在より都市の緑化を30%すすめることにより、洪水、下水道の悪臭、暑さなどの問題を絶つことが可能となり、快適で健康的な環境に住むことができるだろう」と対策を話した。
環境エンジニアリングサービスを提供する地元企業は、カンボジアの都市では、人的資源と財源不足により、独立した下水道システムが根本的に検討されていないことを認め、「排水が適切に処理されなければ、都市の人口が危険な健康状態にさらされる危険がある」と語った。
カンボジア住宅開発協会(HDAC)は、こうした指摘に同意せず、「各ボレイは住民たちの健康上のリスクを防ぐために、種類は異なるものの極めて高水準の独立した下水道システムを有している」と話した。