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  • 法律
  • 2016年12月30日
  • カンボジアニュース

交通法改正 小型オートバイ免許が不要に カンボジア公共事業運輸省[法律]

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(c)Phnom Penh Post

 26日に圧倒的多数で2016年の交通法改正案が可決されたが、その内容が論争を呼んでいる。今回の改正について専門家は、「政権の人気取りのために公共の安全を犠牲にするものだ」を警鐘を鳴らしている。プノンペンポスト紙が報じた。

 今回の改正では125cc以下のオートバイに対する免許が不要になり、運転可能な年齢も16歳から15歳に引き下げられた。この改正に対し、公共事業運輸省スン・チャントール上級大臣は、「事故は運転免許の有無ではなく、交通法の理解不足が引き起こしているものだ。テレビコマーシャルなどで教育プログラムを実施することで事故を減らしていく」と話し、運転免許をなくすことが交通事故増加につながらないと主張している。

 一方、専門家からは、「運転免許そのものが交通法の理解を徹底させる一番効果的な方法で、テレビコマーシャルなどではない」と大臣の発言に対して懐疑的な姿勢を示した。

 また、交通事故の多くはオートバイによるもので、国内の全登録車両のうち80%を占めている125cc以下の小型オートバイの免許が不要となるのは「極めて危険だ」との意見も上がっている。また、今回の改正が、「政治的な人気取りの側面が強く、公共の安全を脅かすものになる」と警鐘を鳴らしている。

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