カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 労働
  • 2017年6月5日
  • カンボジアニュース

工場労働者 地元に帰省して投票 カンボジア地方選挙[政治]

news_201706061
(c)Khmer Times

 地方選挙に投票するためにプノンペンから地元に戻った工場労働者の数が多いことに組合の指導者は驚いている。クメールタイムズ紙が報じた。

 独立組合の連合であるカンボジア縫製産業民主労働組合連合(C.CAWDU)の会長は「私はこれほど労働者の移動が多くなるとは期待していなかった」と語った。投票数の多さは、投票権とその重要性に対する人々の認識が高まったことが原因と考えられる。

 縫製工場労働者の約70%が地元で投票に登録し、職場の近くの投票率はわずか20-30%にしか過ぎないという。しかし、地元の州に登録した人のうち約20%は、雇用者による報復の恐れや、帰省する余裕がないことから、実際には投票していない。

 これに対し、人権NGOセントラル(Center for Alliance of Labor and Human Rights=CENTRAL)の責任者は、「当局は労働者が投票のために休暇を取ることに関して何もしていない。実際、雇用者は賃金を引き下げると脅し、労働者は賃金を失う恐れからあえて休暇をとろうとしなかった」と述べている。

 いくつかの労働組合と市民社会団体は、労働者が地元に帰って投票するために休暇を与える嘆願書を労働省に提出していたが、同省の広報担当者は、新しい規則によって人々は地元に帰る代わりに職場近くで投票をすることが可能だと述べていた。

関連記事
経済
カンボジア・キリロムでグローバルフォーラム開催 2050年の先進国目標支援[経済]
(03月07日)
経済
衣料品・靴の輸出は18%減、タイからの織物輸入は72%減 カンボジア[経済]
(10月12日)
労働
2024年のカンボジア最低賃金: $204決定[労働]
(09月29日)
経済
カンボジアのレストラン業界、2022年比で収益減:観光業の回復が遅れ経済に影響[経済]
(09月28日)
経済
カンボジアの輸出、GFTセクターは低下 最賃交渉はまとまらず[経済]
(09月12日)
労働
カンボジア労働相、労働者とともに昼食を共にし、生産活動を視察[労働]
(08月25日)
あわせて読みたい
特集
カンボジア人の声 JC Agricultural Cooperatives Co.,Ltd ジェネラルオペレーションオフィサー ノウン・クンティー
特集
カンボジア人の声 AIA生命保険 ファイナンシャルプランナー チェア・チャンメトレイ
特集
カンボジア人の声 協和製函 ホート・アムセイン
特集
カンボジア経済データ(2017/7/10更新)
特集
カンボジア人を雇用する日本人の苦悩
労働の最新ニュースランキング
最新ニュース
ここ1ヶ月で注目度の高いニュース