(c)Phnom Penh Post
カンボジアの最新経済動向によると、国内のマイクロファイナンス業界における信用貸の伸びは、2014年から毎年50%以上の増加など急速な成長を見せたが、2016年3月にピークを迎え、11月には31億6000万ドルと急激に停滞、2016年のMFIの信用の総伸び率はわずか4.7%だった。プノンペンポスト紙が報じた。
報告書によると、MFIのサービスを受けた総世帯数は、前年の219万から214万世帯に減少し、一方、不良債権(NPL)比率は2015年の0.7%から1.5%に倍増した。
減少の理由について報告書では、競争の激化や非公式業者の台頭を挙げており、競争が激化するにつれ、ローン獲得の基準が緩和され、ローン返済、医療費、不動産の修繕など、多くの世帯が迅速かつ無担保で貸付を行う非公式業者に頼っているという。
ハッタカクセカーのホウ・イエン・トンCEOは、「カンボジア国立銀行がMFI預金取扱機関に流動性カバレッジ利率(Liquidity Coverage Ratio=LCR)を課したことが、貸出の抑制につながった。しかし信用貸の減速は、業界にとってプラスであり、全当事者に利益をもたらす健全な成長に向かうと考えている」と語った。