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カンボジアのフン・マネット首相は、新型コロナウイルスの感染拡大による深刻な影響を受けた観光業の回復を支援するため、シェムリアップ州のツアー事業者向けに合理的な利率でのローン再構築を行うよう金融機関に要請した。
政府・民間セクターフォーラムでの演説で首相は、金融機関が一時的な財政問題を抱えるシェムリアップの観光セクターの顧客向けに、既存の対外債務を再構築することを許可すると発表した。
首相はまた、国営の中小企業銀行が5000万ドルの直接融資プログラムをシェムリアップのツアー事業者に提供することも明らかにし、合理的な金利で提供されると述べた。
シェムリアップは、世界遺産に指定されているアンコール遺跡群が所在する場所であり、政府は観光回復のスタート地点として捉えている。
首相は、「2024年のシェムリアップ訪問」特別キャンペーンの下、パンデミック前のレベルまでの観光回復を目指すと述べた。
アンコール遺跡群の外国人観光客数は、2023年1月~10月の10か月間で約60万人を記録し、入場券の販売から約2800万ドルの収益を上げた。
なお、パンデミック前である2019年は220万人、9900万ドルであったことと比べると未だ低い数値である。