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経済財政省の関税消費税総局の報告によるとカンボジアは今年上半期、宝飾品と宝石の輸出で13億ドルを得た。プノンペンポストが報じた。
報告によると、この期間2万5563ユニットの宝飾品と宝石を輸出し、その総重量は3万6803キログラムに相当する。これは昨年の総輸出額4億1575万ドル(1万9880キログラム/4万7071ユニット)と比較すると大幅に増加している。
また、今年上半期の輸入額は、約3億8383万ドル(2万8844キログラム/64万222ユニット)で、昨年全体の総輸入額1億5957万ドル(5万7632キログラム/104万3727ユニット)と比較するとこちらも増加している。
商業省によると、カンボジアの最大輸出国はシンガポールで、タイ、ベトナム、ベルギー、日本、イタリア、中国と続いている。輸出する宝石・貴石には、天然真珠や養殖真珠、貴金属、模造宝飾品やコインが含まれている。一方最大輸入国はタイで、シンガポール、カナダ、ベルギー、香港と続いている。
プノンペン中心地セントラルマーケット近くにある貴金属店オーナーによると、「カンボジアにはいくつかの鉱山会社があるが、国内需要のために金を輸入し、輸出品は既製宝飾品である」と述べた。
さらに、「多くの国は宝飾品の手作業による加工を停止したため、カンボジアには大量の純金が輸入され、カンボジアで加工した既製品を再輸出している。カンボジアの宝石は人気があり、毎年宝飾品と宝石の見本市が開催されている」と付け加えた。
カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会頭は、「宝飾品や宝石の輸出入の増加はカンボジアの生活水準が向上した証であり、この成長に伴い、金と宝石採掘に投資する企業の数も増加している」と述べた。
さらに「この成長は、宝飾品および宝石処理会社の数がそれに応じて増加しているため、カンボジア経済が改善していることを示している」と付け加えた。
同氏によると、現在カンボジアには国際市場に輸出するために操業しているダイヤモンド加工会社がいくつかあると言う。インドに拠点を置く金採掘会社のメスコ・ゴールド社は今年後半に金の精製のためラタナキリ州で事業を行うことを許可されている。
また、オーストラリアの上場企業エメラルドリソース社は、モンドルキリ州のOkvau鉱床で金鉱採掘プロジェクトを実行中で、2021年の第2四半期に初めて金を採掘する予定である。