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かつては静かなビーチタウンであったシアヌークビルは、近年の中国投資により目まぐるしい成長を遂げ、年内に新しいショッピングモールを2つオープン予定である。クメールタイムズが報じた。
来月に開店するフリ・タイムズ・スクエアは、不動産開発会社フリ・リアルエステートとマカオ・香港の投資家が1000万ドルを出資したジョイントベンチャーによって開発されたもので、4階建て1万2000平方メートルのショッピングモールとなる。
一方で、カンボジアの中国系デベロッパー、プリンス・リアルエステートグループは今週、年末までにショッピングモール、プリンス・ファン・ユー・センターをオープン予定であると発表した。テナントには、アディダスやペドロ、スターバックス、コーチといった幅広いアパレルブランドや飲食店が入る予定だ。
不動産仲介会社のCBREカンボジアのダイレクターは、「シアヌークビルのショッピングモールは主に外国人観光客をターゲットとしている」と述べた。
観光省の最近のデータによると、今年1月から8月の間にカンボジアの海岸沿いを訪れた外国人観光客は、前年同期よりも36.5%多い80万4000人に上った。
シアヌークビルには8万人の中国人が在住し、ホテルやカジノ、レストラン、マッサージ店の90%近くは中国人が経営しているといわれている。2016年から2019年8月までに、中国から海岸沿いの州(コッコン、シアヌークビル、カンポット)に投資された額は26億ドルといわれ、これは国の投資額全体の11.5%に上る。