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カンボジアのデジタル経済に関するワークショップが開催されており、世界銀行、アリババグループ、キング&ウッドマレソンなどが参加している。クメールタイムズ紙が報じた。
経済財政省によると、このワークショップは、長期的なデジタル開発フレームワークの準備など、いくつかの重要な問題に関する意見交換と情報共有を行うものとしている。
同省のオーン・ポーンモニロット大臣は、カンボジアの徐々に形成されている点について、「カンボジアの人々は新技術に対する順応性が高い。デジタル先進国から最大の利益を享受するためには適応力が必要だ」と述べた。
インダストリー4.0の影響は不可避となるなか、カンボジア政府によるキャッチアップとリスク管理の必要性について言及し、ソフトとハードのインフラストラクチャと規制環境の構築により、デジタルリテラシーの促進と電子政府機能の強化を行うためには時間を要する点についても指摘した。
オーン大臣は、「カンボジアは今後5年間でデジタル経済の柱を築き、さらに5から10年をかけてこれを成長させ、技術主導の市場を目指す。私たちのビジョンは、カンボジアの企業がグローバルなバリューチェーンと繋がることを可能にする堅牢なデジタル環境を作り出すことであり、シリコンバレーやユニコーンのスタートアップ企業を設立する意図はない」と述べた。
世界銀行のカントリーダイレクターであるエレン・ゴールドスタイン氏は、「カンボジアは、将来的には伝統的な部門だけに頼ることができなくなるため、デジタル技術により新たな成長の原動力を見つける必要がある。また、デジタルデバイドの解消のため、ターゲットを絞った政策が必要になるだろう」と述べた。
カンボジア電気通信規制機関(TRC)によると、2018年の携帯電話加入数は事業者6社で合計1950万件となり、このうち1360万件はインターネットを利用し、700万件はフェイスブックのアカウントを所有しているという。