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カンボジアで初めての大規模な近代ショッピングモールであるイオンモールは、運営3年目を迎え、来年には新たな2号店がオープンする予定だ。アナリストたちは、国の小売市場における競争の拡大と変化を予想している。クメールタイムズ紙が報じた。
イオングループは、2018年にオープンする予定の7万500平方メートルの売り場面積を持つイオン2の運営を発表し、存在感を拡大しており、プノンペンでは小売供給の急成長が期待されている。
ハローキティなどのキャラクターの小売店であるサンリオギフトゲートと、教育プログラムのアドバンスド・ラーニング・アカデミーを運営するCambo-SiaのCEOであるダニエル・リー氏は、「小売市場が過去3年間で大きな変化を遂げている。特にイオンモールは、カンボジアにおける今後の小売店舗の標準化を支援してきた」と話し、「イオンモールはプノンペンで最初の国際的なショッピングモールの運営者であり開発者だ。カンボジアの他のモールに対しても業界の標準や期待を寄せている。イオンのテナントに入る要求は非常に高く、ショッピングモールでデビューしたいブランドのリストは常に待ち状態だ」と付け加えた。
イオンモールのリーシング部門は情報の公開に応じなかったものの、簡単な調査では、2014年のオープン当時よりもかなり高い入居率と売上高を示している。
リーCEOは、イオンモールの成功を再現するため、新たなイオンモールではさまざまなブランドを揃え素晴らしいショッピング体験を提供すると同時に、強い経営陣で小売業者をサポートする必要があるとした。また、新しいモールはそれぞれ独自のニッチな分野を確立する必要があり、たいていのカンボジア人の消費者の手の届かない小売分野では、ほとんど成長が見込まれないし、「カンボジアでの小売りは、中流から上流のクラスでは常に課題となるだろう。これは主に輸入関税率の高さに起因している。この範囲の消費者は通常、香港、シンガポール、マレーシア、バンコクなど、観光客向けの税金払い戻しがある地域の都市に旅行するからだ」と説明した。
CBREカンボジアのアソシエイトディレクター、ジェームス・ホッジ氏は近代的な小売店の総面積は現在の21万2000平方メートルから2019年には58万2000平方メートルに増加するため、カンボジアの小売業は今後3年間にわたってさらなる進化を見込むべきだとした。「国の経済はかなりのペースで成長を続けており、中流階級はますます確立されてきている。これにより、多くの小売業者、特に食料・飲料・娯楽分野の小売店舗に対する需要がたまってきており、引き続き地元の人々や外国人に人気が高まっている」と話した。