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  • 経済
  • 2017年2月4日
  • カンボジアニュース

国内電力生産量が上昇 輸入減少で電力価格がさらに下がる見込み[経済]

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(c)Khmer Times
 カンボジア電力庁(EAC)の年次報告書によると、水力発電所への投資により国内の発電量が増加するため、近隣諸国からの電力輸入量は減る見込みだ。クメールタイムズ紙が報じた。

 EACの報告書によると、カンボジアの海外からの電力購入は前年と比較して2016年に約25%減少し、2016年国内電力生産量が前年比19.8%上昇したため、今年の電力輸入量は昨年からさらに20%の減少となることが予想されている。

 カンボジアには6つの水力発電所と1つの石炭火力発電所があるものの電力は不足しており、2016年にタイから135.5メガワット、ベトナムから277メガワット、ラオスから4メガワットの電力を輸入している。



 EACのティ・ノリン長官は、プレアシアヌーク州で今年4月に135メガワットの発電容量を持つ新しい石炭火力発電所が本稼動することを発表し、「消費者や産業からの国内電力需要に応え、電力の輸入依存を減らすだろう」と語った。

 また、「全国の216万人の消費者のうち、約86%にあたる186万人が電力網からの電力供給を受けられるようになった。1キロワット時の電力価格は数年前の0.50ドルから、約610リエル(0.15ドル)に下がるなど、消費者の負担するエネルギー価格が大幅に下がった。また、今後は2020年までに全国1万4073の村に電線を設置しる予定だ」と話し、政府による近年の電力網接続の取り組みの成果を強調、今年も電力価格下がるとの見込みを示した。

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