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  • 経済
  • 2017年1月3日
  • カンボジアニュース

シェムリアップ コミッション文化が生む弊害[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 世界各地の主な観光地で、客とお店をつなぐ「コミッション(紹介料)」が旅行代理店や仲介業者の間で支払われているが、シェムリアップにおいてはトゥクトゥクドライバー、観光ガイド、ホテルコンシェルジュという幅広い職種でコミッション(紹介料)が発生し、シェムリアップのレストランの収入を圧迫する事態が起こっている。プノンペンポスト紙は報じた。

 記事によると、顧客を特定のレストランに誘導する際に発生するコミッションの実態に迫っており、紹介料は、伝統ダンスのアプサラショーとビュッフェ形式のディナーの場合、1回あたり最大50%のコミッションが発生することもあり、12~15ドルの料金のうち6ドルがトゥクトゥクドライバーなどの紹介者に支払われるという。

 ある現地観光ガイドによるとアンコール遺跡のレストランでは、元々1ドルだったコミッションが近年レストラン同士の競争激化によって跳ね上がり、紹介者に対し一律2.5ドルが支払われ、市街地では食事代の約10%もしくは1件あたり2ドルが支払われているという。

 虚偽の情報を旅行者に与え、コミッションの発生するレストランへと誘導するという悪質な事例や、フェイスブックなどを使って直接客を呼び込む形で対策をとる例など、レストランオーナー数名が匿名で紹介料システムに対しての実情を語った。

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