(c)Phnom Penh Post
大メコン圏地域(GMS)のメンバー諸国は、先週バンコクで、越境交通協定(Cross Border Transportation Agreement=CBTA)に関して議論し、商用トラックや観光バスなど国際輸送を促進するため、国境をさらに開放することで合意した。
今回の修正案により、ミャンマーを除くメンバー諸国は、今年末までに越境する商用トラックと観光バスの割当数を500台とした。
カンボジア公共事業運輸省(MPWT)の担当責任者のチャン・ダラ氏は、「我々は現在、問題の把握とそのメカニズムを研究している段階にある。次回の会合では、車両の安全性や違法物品の輸送などに関して話し合われる予定だ」と述べた。
プノンペンポスト紙によれば、CBTAに2001年に調印したカンボジアは、二国間協定によりベトナム間で相互乗り入れ車両500台をすでに割り当てられている。しかし一方で、2001年のタイとの二国間協定ではたったの40台となっている。
タイ運輸省大臣のアーコム氏が現地新聞に語ったところによると、本修正案の発効は今年12月末の予定だが、チャン氏は2017年1月1日だと話している。
カンボジアバス協会会長であるチェム・チョムナン氏は、「CBTAは公正かつバランスがあり、商業交通と旅客輸送の両方にとって利益がある」と語る。また、「タイとの新しい割当により、ライセンスのある国際観光バスの数が増え、価格とサービスが改善されるだろう。中間層の観光客が、バスでカンボジアまで観光しに来ると期待している」と述べた。
チェム氏はその一方で、安価な燃料と良好な設備を持つタイの輸送会社よる、市場独占も憂慮している。同氏は政府に対し、新車両購入の際の免税などによって国内の観光バス会社を援助するよう求めた。