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  • 経済
  • 2016年5月18日
  • カンボジアニュース

カンボジアで健康食材スピルリナの生産加工が好調[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 カンボジアにおいて未開であるスピルリナ市場に投資し、カンボジアおよびグローバル市場で増加している健康志向層に対し、スピルリナの粉末や錠剤の製造を行なうグローバル・スーパーフーズ社が輸出量を毎月増加させている。

 スピルリナとは、水中に生息する濃緑色の単細胞微細簿類で、様々な栄養素を豊富に含むことから、健康食品の材料として注目されている。

 プノンペンポスト紙によると、スーパーフーズ社のは共同創立者、グラント・カトレー氏は、「カンボジアはスピルリナの栽培に理想的な環境であり、特にこの気温だと成長が非常に早い」と語る。

 現在、カンボジア国内での販売の他、ニュージーランド、オーストラリア、カナダに輸出している。同氏は、「ヨーロッパ各地や中東にも販路を拡大するため、現在はオフショアパートナーの候補と調整中だ」と語る。



 当初は1月当たり50ボトルからの販売が、現在では200ボトル以上を売り上げており、輸出量も毎月増加している。これに伴い、保有しているタンクを3基から11基に増設し、240平方メートルの養殖場を来年中旬までには2200平方メートルまで拡大する予定だ。

 スピルリナのように世界的にも毎日収穫が可能な農作物の種類は少なく、例えばコメにおいては、田植えから成長するまでの時間を要するほか、その間に問題が生じれば収穫量は減少することと比較すると、スピルリナの収益性は非常に高い。

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