カンボジアの新しい観光大臣、フート・ハック(Huot Hak)氏は、就任直後の土曜日にプライベートセクターと2度の会合を開き、外国人観光客の増加を最優先事項とする方針を示した。
ハク大臣は、カンボジア旅行代理店協会(CATA)およびカンボジアデスティネーションマネジメント会社(CAM-DMC)との広範な議論を行い、関連省庁との覚書(MoU)の締結、一元的な行政手続きを促進するための取り組み、大使館を通じた観光促進キャンペーンなどが話し合われた。
CATAの会長チャイ・シブリン(Chhay Sivlin)氏は、この会合で政府内の効率的な調整を図るためのMoU締結が議論され、一元的な手続きで行政の効率化を図る計画も検討されたことを明らかにした。
ハック大臣は、観光部門を支える企業の活動報告や課題を受け、彼らの取り組みに感謝の意を示し、外国人観光客数の増加に向けて共に協力することが決定された。
アジアン・トレイルズ・カンボジア(Asian Trails Cambodia)のマネージングディレクター、バージニー・クーリー(Virginie Kury)氏は、「この会合は生産的であり、参加者が真剣に聞いてもらえたことを評価した」と述べている。
また、大臣は大使や担当者に対してカンボジア観光を積極的に促進するよう要請し、観光促進への積極的なアプローチを示した。各県の観光部門を訪問して地域のニーズを把握する姿勢や、観光戦略のチェックリストの開発が、戦略的かつ組織的な観光促進を目指す姿勢を強調している。
クーリー氏は、今後の課題として、国際および国内のアクセス改善や主要観光地間の道路状況の向上、ビザやeアライバルカードなどの入国手続きの円滑化、さらに多言語ガイドの不足への対応が重要であると指摘した。
特に西ヨーロッパやアメリカ市場に焦点を当てたマーケティングとプロモーションが、国際観光客の増加には不可欠であると強調している。
持続可能な観光の取り組みは、自然や文化遺産の保護に重要な役割を果たしており、国際的な観光機関や外国政府との協力強化が観光協力や投資を促進しているとシブリン氏は述べている。