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カンボジアは2019年の黄金時代、つまり新型コロナウイルスのパンデミック前の観光客数に戻ることを待ち望んでおり、特に中国からの観光客が大きな要因となっている。
具体的には、カンボジアの主要空港であるプノンペン空港の今年の旅客数は、中国人旅行者を除いて前のパンデミック時代の97%に達している。しかし、中国人のトラフィックを含めると72%に減少するとのデータが挙げられている。
これは、中国からの旅客、特に観光客の大幅な減少を示しており、その結果としてカンボジア全体の観光業界に影響を及ぼしていると言える。カンボジアの観光業の回復には、特に中国からの観光客の回復が鍵となっている。
なお、カンボジア政府は観光産業の回復のために、2021年3月30日に「Covid-19中および後のカンボジア観光の回復のためのロードマップ」を採用している。また、「MICE(ミーティング、インセンティブ、カンファレンス、展示会)およびスポーツ」を焦点に置いた観光促進キャンペーンを実施している。
一方、カンボジアの観光開発を推進するための新しいイニシアティブが導入されている。このイニシアティブは「ブランドマネジメント、独自の販売ポイント(USPs)のマーケティング、インバウンドデザインの質の高い旅行、観光の恩恵を活用しての多様化、競争力のある観光地の開発」という5つの戦略的柱に基づいたBUILD戦略を取り入れている。