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カンボジアエアポート社によると、2020年の3つの国際空港での乗客数は増加傾向は継続すると予測されているものの、前年の乗客数の伸びは緩やかになっている。クメールタイムズが報じた。
過去数年間は2桁の成長を継続しているカンボジアの2019年の旅客輸送量は、前年同期比で10.2%増加し、1160万人に達した。しかし、例年の伸びと比較すると、増加ペースが減少している。増加率が落ちた要因に、シェムリアップ国際空港での伸びの低下がある。
カンボジア空港の数値によると、プノンペン国際空港は前年比11.2%増の600万人、シアヌークビル国際空港は160万人と前年比158%の増加を記録したが、シェムリアップ国際空港は、前年比で12.3%減の390万人となった。
中国人観光客の渡航先がシェムリアップからシアヌークビルに変化していることを受けて、空港での交通量の増減に影響を及ぼしたと分析されており、これに伴い世界遺産であるアンコールワット遺跡群のあるシェムリアップ州を訪れる外国人観光客の数も減少している。
カンボジアホテル協会のクライス・チェンダ会長は、「民間セクターと観光省は、カンボジアの海外市場へのプロモーションとマーケティングを急ぐ必要がある。現地の動きは緩慢すぎるため、より多くの観光地を発掘し、商品を創造しなければならない」と述べた。