カンボジア観光省と上海春秋国際旅行社グループとの間で観光開発の覚書が調印された。クメールタイムズ紙が報じた。
上海春秋国際旅行社グループは、観光旅行を軸に、国際会議、展覧会、イベントビジネス、不動産、貿易、運輸など多角的に事業を展開する企業。グループには航空会社の春秋航空があり、上海を拠点に中国全土に航空路線を持つ。
9月15日、タオン・コン観光大臣は、「中国全土からより多くの直行便を誘致するため、覚書は戦略的パートナーシップの構築に焦点を当てている。また、観光ガイド、カンボジア観光商品の普及だけでなく、人材育成もカバーする」と述べ、上海春秋国際旅行社グループ社長の王鄭華氏は、「この契約がカンボジアに多くの中国人観光客を誘致するための重要なステップだ」と話した。
カンボジアのソック・アン副首相は、「推定1億人の中国人観光客が年間で海外に旅行しており、隣国のタイには年間2000万人が訪れる。我が国が2020年までに年間200万人の中国人観光客を誘致を目指すことは理に適っている」と話している。
観光省は省内に、中国人観光客に応えるための専門部署の設立を発表し、一定の評価に達したツアーオペレーターには証明書を授与し、1年間有効の認定ステッカーを与えるという。
フン・セン首相は、依然として中国語のツアーガイド不足に直面していることを認め、「少なくとも8000人の熟練したツアーガイドが必要だ」と話す。