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  • 経済
  • 2016年7月26日
  • カンボジアニュース

カンボジア、石油法の整備支援を東ティモールに要求[法律]

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(c)Khmer Times

 カンボジアは、石油法について東ティモールに整備支援を求めており、来年の閣僚理事会で立法化が期待される。

 鉱山エネルギー省の大臣は、「2018年か2019年に最初の石油抽出を目指しており、その開始前に透明性、公平性を確保し、責任を明確にする法律の制定を完了する」と述べた。

 採取産業透明性イニシアティブ(Extractive Industries Transparency Initiative=EITI)によると、東ティモールは、世界で最も石油に依存している国の一つであり、石油と天然ガスの輸出は、東ティモールの国家歳入の95%以上を占めている。

 EITIとは、石油・ガス・鉱物資源等の開発に関連する採取産業から資源産出国政府への資金の流れの透明性を高めることで腐敗や紛争を予防し、成長と貧困削減に繋がる責任ある資源開発を促進するという多国間協力の枠組みである。

 東ティモールは、24年間のインドネシアによる占領後、1999年の国連主導の住民投票により、2002年5月に独立し、21世紀で最も若い国となった。また2011年、東ティモールは11番目のASEAN加盟国になる意向を発表し、今年6月の世界経済フォーラムでフン・セン首相は東ティモールのASEAN入りを支持した。

 カンボジアの海洋石油・ガス埋蔵量は、貧困緩和に向けた潜在的な収入源だと期待されていたが、石油価格が下落により、民間企業の関心は冷えつつある。カンボジアは、鉱山エネルギー省設立後、旧カンボジア国営石油公社の石油法ドラフトに基づき、2014年に石油法が制定された。

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