カンボジア特有の法務・税務を熟し、10年以上の実務経験と実績を持つスタッフがそろう、法務・税務事務所「VDB Loi」。カンボジアをはじめ、ベトナム、ラオス、インドネシア、そしてミヤンマーで、常にお客様のビジネスに優位となる、質の高いアドバイスや実務を提供している。創業者でありパートナーのジーン・ロイ氏は、まだまだ発展途上のインドシナ地域に、法務・税務の骨格を形成するため、その情熱を注いでいる。
マレーシアで生まれたジーン・ロイ氏は、大学進学を機にニュージーランドへ渡る。その後、社会人経験を積み、カンボジアと出会う。
ニュージーランドで学生時代を過ごし社会人経験を積んだ後、当時働いていたPWCの支社勤務でカンボジアに来ました。アジアで初めて働いた地がカンボジアでした。当時ちょうど投資関連の法整備もなされていた良いタイミングでした。様々な投資事業も開始され、ベトナムとともにブームが始まるところでした。その後パートナーになり、ベトナム・ホーチミンへ転勤し5年を過ごしました。
PWCでの勤務も10年を超え新しいチャレンジが欲しいと思い退職し、シンガポールの会計事務所に移りました。半年くらい過ぎたころ、自分の情熱の矛先が、インドシナ地域のような発展途上国にあるのだなと気づきました。その頃の私は、シンガポールでの生活に喜びが見いだせずにいました。仕事内容も途上国とは違い決まっています。投資案件のスピードも違うし、面白いのは途上国だなと感じ、インドシナを管轄する法律事務所に合流、1年勤務した後、独立を決めました。
この地域で必要なのは法的な補助、会計の指導だけではなく、その両者の組み合わせだと感じます。特に発展途上国ではリスクが高い分、組織の骨格形成は重要です。さらに万が一何か起こった時にできる限り保護される仕組みを構築するべきです。
カンボジア、ベトナム、シンガポールなどインドシナ地域での実務経験が、この地に根ざした業務の必要性を感じさせてくれ、会社を設立する。
VDB Loiを2012年2月に開業し、この地域に精通したスタッフを多く雇用しました。まずカンボジアオフィス、ベトナム、ラオス、インドネシア、そして最後にミャンマーを設立しました。ミャンマーはグリーンフィールドなので、自分たちで乗り込み何もかもする必要がありました。マーケットとしてもかなりチャレンジですね。きちんと機能するように、大きな資本投資も必要でした。ミャンマーオフィスは2013年4月に開設し、フルライセンスがおり、正式に稼働したのは10月でした。これで当社は5つの事業所となりました。
当事業所は他の事務所と比べても独特だと思います。税務の専門家から法律の専門家、会計士まで合同で運営しているので、商業事業向けだと言えます。一社にすべて集約させているので、私たちもお客様も利便性が向上します。通常会計事務所でしたら税務会計のみで法的な補助はしません。特にこの地域ではこのような仕組みを持った会社が必要なのではと思っています。例えばシンガポールでしたら法律面もすべて整備されていますが、この地域だと法律はあっても解釈はそれぞれ違ったりします。
政府や省庁との関係に左右されることもしばしばあります。税務面の法律がこのような記載があると、長年経験のある法律家が訴えても、現場にいる彼らが同じように解釈していないことも多々あるのです。ここはカンボジアでこれが僕らのやり方だ、と言われてしまったらそれまでですよね。そのためにも様々な士業が連携を取っている我が社はユニークだと思います。
我が社は、表向きは法律事務所です。全5カ国においてライセンス取得しております。M&Aをはじめとする法的手続きや投資案件の対応を得意としています。会社設立のお手伝いやグリーンフィールドへの参入でしたら、リサーチや組織構築、それに伴う書類作成なども行います。この他、プロジェクトファイナンスのお手伝い、不動産関連の各種業務、発電所やインフラ整備に関する業務も手がけています。これらは発展途上国では柱となるものです。会計業務はライセンス取得済のカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムのみでの提供となっています。
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