カンボジア信用保証公社(CGCC)は、2025年6月末までに5,027の中小零細企業(MSMEs)に対し、計3億533万ドル相当の信用保証を提供した。うち1億6,600万ドルが未返済の貸付金で、保証額としては1億2,200万ドルが未償却状態にあるという。
融資の目的は運転資金が圧倒的で、全体の86%を占めており、残りは設備投資や事業拡張のためである。また、保証対象のうち2,233事業は女性経営者によるもので、保証を受けた企業の内訳は中小零細企業が4,828社、大企業が199社となっている。
CGCCのCEOノー・リダ氏は、「担保不足や金融機関からの信用リスク評価のために、融資が受けられないMSMEにとって、信用保証制度は資金調達の生命線である」と述べた。
この制度では、国家系の農業地方開発銀行(ARDB)やSME銀行などが参加金融機関(PFIs)として融資を実行し、CGCCが最大80%を保証する仕組みになっている。政府はこの制度を通じて、金融包摂を促進するとともに、雇用創出や中小企業の成長を支える方針である。