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  • 経済
  • 2019年6月20日
  • カンボジアニュース

中国企業の自転車生産工場の移転が進む兆し カンボジア[経済]

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(c)Phnom Penh Post

 中国から自転車生産工場がプノンペンの20ヘクタールの敷地に一部移転し始めている。プノンペンポスト紙が報じた。

 現在建設中のこの工場は、中国の自転車サプライヤー、上海ゼネラルスポーツ社のもの。同社は、中国で生産する自転車のほとんどを、米国自転車・部品販売会社のケント・インターナショナル社に販売している。また、ケント社はこれを、ウォルマートやターゲットなどの米国大手小売業者に毎年約300万セットを販売している。

 ケント社のアーノルド・カムレー会長は、「カンボジアの工場が急ピッチで建設されれば、来年半ばまでに月5万台を生産できる可能性がある。彼らは中国にある自社工場を約50%から60%縮小するだろう」と語った。

 トランプ米大統領は先月、2000億ドル相当の中国の輸入品に対する関税を引き上げており、アナリストによると、ベトナム、台湾、チリが米中貿易戦争の最大の恩恵を受けているとし、カンボジアにおいても製造業のハブとして、関税回避のための事業移転を検討する中国企業から大きな関心を集めているという。

 カンボジアは米国とEUへの関税なしに輸出できる自転車産業を持っており、昨年、カンボジアの経済特区内の工場で140万台の自転車を2億8700万ドル生産し、その64%がEU向け、7.3%は米国向けだった。

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