2月から予定されているアンコール遺跡群の入場料の値上げに、地元旅行会社は外国人観光客数の減少に懸念を表明している。クメールタイムズ紙が報じた。
政府は昨年8月、アンコール遺跡群の入場料について、1日パスを20ドルから37ドルに、3日間パスを40ドルから60ドルに、1週間パスを60ドルから72ドルにとほぼ倍増させると発表した。
1月23日に発表された、過去4年間の観光客数に関する経済財政報告書によると、外国人観光客の伸び率は2013年の17.5%から2016年には6%に減少したという。
これを受けて、カンボジア観光連盟のホー・バンディ事務局長は、入場料の値上げにより観光客数が減速すると推測しており、「値上げについて政府に懸念を表したが、何もフィードバックがない。3ヶ月後、効果的か分かるだろう」と述べた。
ソフィヤトラベル&ツアーズのダイレクターは、「観光客にとってカンボジアの優先順位は高くない。価格が上がった場合、他の地域への訪問を検討するかもしれない」と述べ、外国人観光客数が減少する可能性は高いと語った。