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カンボジア空港のパートナー(株式保有割合70%)であるフランスのヴァンシ(Vinci)が、シアヌークビル国際空港で拡張工事の起工式典を開催した。
シアヌークビル国際空港の観光客数は、昨年の年間10万人に比べ現在は年間15万人。ターミナルの拡張と改装により、年間50万人の観光客を収容するスペースが増えるという。完成は、2017年末、遅くても2018年までの予定で、航空交通量は1年間で50%増加すると見込まれている。
ヴァンシの広報担当者は「現在、飛行機の回転を加速し、大型航空機を収容する誘導路を建設している。来年早々には滑走路を45~60メートル幅に拡張させ、最大2500メートルになるだろう。今回の建設費用は1200~1500万ドルで、2040年までにプノンペン国際空港、シェムリアップ国際空港、シアヌークビル国際空港の開発に20億ドルを投じるプロジェクトの一部だ」と付け加えた。
2015年の乗客数は3つの国際空港を合わせて650万人、これは2005年より300%の増加を見せており、アジアで最も急速に発展している。また 2015年には、470万人の観光客を迎え、そのうち50%以上が航空を利用した。
広報担当者は、「カンボジアの航空交通は、経済成長の原動力である観光開発を支援する上で重要な役割を果たす」と述べ、式典の中でソック・アン副首相は、「ロシア、中国、日本などが、空港施設のアップグレードを要請しており、直行便も望んでいる」と話した。
カンボジアにおいて、観光業はGDPの約17%を占めており、直接的・間接的に雇用を創出している。2020年までに年間700~800万人の観光客を迎える予定。