全日本空輸(ANA)は9月1日、カンボジア―日本間の直行便サービスを開始、東京・成田空港からの初フライトが、同日午後3時10分に到着する。
ANAの広報担当者は、「経済成長により、カンボジアには潜在的市場があると見ており、直行便開始には良いタイミングだ」と述べ、民間航空庁(State Secretariat of Civil Aviation=SSCA)の広報官によると、「ANAは300人を搭載可能なボーイング787を使用し、初フライトでは280人を乗せて運航する」という。
隈丸優次駐カンボジア王国日本国大使は、「2009年に直行便サービスが運航停止してから、待望の再開であり夢が叶った」と話し、「デイリー運航は、特に投資、貿易、観光面の拡大加速に繋がり、我々の関係を劇的に変えるだろう」と付け加えた。
今年上半期の日本人観光客数は、前年同期比0.3%増の約9万人、しかし2015年の総観光客数約19万人は2014年に比べ10.4%減り、国別観光客数は第7位となっている。
カンボジア開発評議会(CDC)によると、1994年以降の日本からの累積投資額は、2015年6月時点で4億ドルに達し、日本貿易振興機構(JETRO)によると、今年1月~6月の日本へのカンボジアの輸出は、前年同期の4億2500万ドルから32.7%増の5億6500万ドルに、日本からカンボジアの輸入額は、0.9%増の1億3400万ドルだった。