2017年2月22日
(前回の続き)
――今後のカンボジアのテレビ業界について、どうお考えですか
フイ・ワナック(以下、フイ) 今までより、質・サービス共に全てがより良くなると思います。人々がより良いものを望む限り、設備もテクノロジーも全てがどんどん良くなるでしょう。HDTVの番組は古いテレビではよく映らないので、消費者は、HDTV用のフラットタイプのテレビを購入できるようになる機会を待っています。2020~2023年頃には、全てのテレビがフラットタイプになる見込みです。
――CBSの今後の計画はどのようなものですか
フイ 引き続き、カンボジアのテレビ業界のリーダーでいたいと思っています。より良い番組を作り、他局ともより良い提携を結びたいです。日本のNHKを含め海外30局弱のテレビ局と提携しており、テレビ番組を提供し合っています。私の仕事はもっと多くのテレビ局と提携を結ぶことです。
さらに現在、多くの人がスマートフォンを使用しています。テレビ局も携帯電話の媒体に入っていかなければなりません。共存はすると思いますが、テレビ局は携帯電話と近い存在として、あるいは融合していく必要があります。例えば新聞は、テレビやインターネットが普及しても無くなりません。アイディア次第です。
またテレビ局で働く人は、私も含め、もともとテレビ業界の経験がある人が少ないので、そのための教育も必要だと考えています。
――日本の投資家・企業家にコメントをお願いします
フイ カンボジアにはいかなるチャンスもあります。カンボジアにはインフラが必要です。他国と比べても、効率的なビジネスのためのインフラ開発が進んでいません。インフラはビジネスにも大きな影響を与えます。簡単ではありませんが、一方で全てがチャンスなのです。
カンボジアでは、バイクの80%は日本の製品です。人々は日本製の商品、日本の質を求めています。日本への直行便もできました。とても良いことです。チャンスがどんどん増えています。
観光についても、もっと魅力的にする努力できます。アンコールワットだけでなく、カンボジア独自の文化や商品があります。人々もアンコールワットだけでなく、他のところにも行ってみたいのです。そこにビジネスがあります。旅行者のスケジュールに組み込む努力をするだけです。アプサラダンスを見たり、象に乗ったり、アンコールワット以外の他のお寺も沢山あります。アイディアはあっても実行しないのです。
韓国企業も多く進出してきていますが、未だにカンボジア人は、日本品質をより信頼しています。(取材日/2016年8月)