2014年6月17日
―――最近の不動産業界の業況を教えて下さい。なぜボレイが増えてきているのですか?
キエウ・サシリップ(以下、キエウ) カンボジアは、過去20年間で非常に強力に経済発展をしてきました。強い購買力と共に豊かになった人々は、まず最初に良い家を求めるようになります。これがここ5年間で不動産業界が発展し、特にボレイのような沢山の開発が進んでいる大きな理由かと思います。
―――なぜボレイが人気なのですか?どんなボレイが特に人気なんでしょうか?
キエウ 理由は2つあります。まずボレイは、便利な立地に見晴らしと周辺商業施設のバランスを考えて建てられます。住みやすい環境と土地と建物を共に提供しているところが、人々に好かれている点でしょうね。また優れた品質と価格面でもとても人気です。
―――ボレイの良いところ・悪いところを教えて下さい。
キエウ はじめに、全てのボレイが計画的に建設され、同じ価格で売られている訳ではありません。良いボレイもあれば悪いボレイもありますよね。一般的に、ボレイの良い点は周辺の環境に恵まれ、買い手が土地所有権利を持てることです。
なかには土地のほとんどが細かく分割されており、緑やレジャースペースがほとんど無いボレイもあります。ボレイは土地を個々で所有しているため、追加改修などが雑然と行われ、ボレイの全体的な雰囲気を壊してしまうなど、何が起こるかほとんど制御できません。また多くの購入者は保守や修繕費用を出したがらず、道路、公園のような供用スペースが置き去りになりかねません。
―――オーキデヴィラの特徴を教えて下さい。
キエウ オーキデヴィラThe Grandは7ヘクタールの開発が完了し、200ヴィラが完売しました。今開発中のオーキデヴィラThe Royalはst2004沿いに37ヘクタールの広大な敷地を持ち、カンボジアでは最高クラスの2つのインターナショナルスクールが近くにあり、市内と空港へのアクセスも便利なんですよ。The Royalは3つのゾーンに分かれており、国際的な建築事務所によって設計された素晴らしい間取りとデザインが特長です。ゾーン1は、St2004の目の前で200以上の店舗があり、うち80%が売却済です。ゾーン2は幅60メートルの壮大なコンドミニアムとショッピングモールです。ゾーン3はセキュリティ性が非常に高く、ゲートに囲まれた1000戸のヴィラで、こちらも80%が既に売れています。
―――ボレイを選ぶ際に気を付けるところを教えて下さい。
キエウ まずデベロッパーの評判と実績を調査し、場所がニーズや条件に合うか。デザインや供用スペースや設備の見取り図から、どのようにメンテナンスするのかを確認します。大事なのは、売買契約書を理解し、全ての条項と内部条件、特に支払条件が最適かを確認することです。 あなたが支払う価格は、あなたが得る価値です。支払う価格よりもあなたが得られる価値が高いものを選んで欲しいです。
―――コンドミニアムやボレイを購入するお客様の特徴を教えて下さい。
キエウ 大前提として、カンボジアの法律上、土地所有権の制限があり、一般的にボレイはカンボジア人向けです。それらのほとんどは自分達が住むため、もちろん投資や転売のために購入するお客様も多いですね。外国人は、コンドミニアムの購入を許されていますよ。
コンドミニアムを購入するカンボジア人の多くは、学校や空港、市内中心部へ簡単にアクセス出来、素晴らしい景観や設備を持つ、都会的で世界基準のライフスタイルを楽しみたいと思っており、もちろんそのほとんどが、キャピタルゲインや賃貸収入目的も含まれます。
我々のコンドミニアムの90%以上の購入者が、若くて知識を持ち、海外を知っているカンボジア人です。カンボジアにいる外国人でコンドミニアムを買う人々は賃貸収入ではなく、投資用や生活用に買っています。
我々のプロジェクトは、そんなお客様からの関心が非常に高いです。多くのプロジェクトを比較した後、最高のインターナショナルスクールが隣にあり投資リターンがかなり高いため、価格以上の最高の価値を提供しているとお褒めの言葉を頂いておりますよ。
―――なぜオーキデはボレイの中にコンドミニアム建設を行ったのですか?
キエウ まず、他のボレイとの差別化ですね。前述のように、全てのボレイは同じではありません。実際に、我々はそのロケーションの素晴らしさと、敷地内にコンドミニアムやショッピングモールがあることからボレイ以上のものを提供しています。また、住居以上のものを探している若年層もターゲットとしているため、素晴らしい立地で素敵な庭があり、全てが便利で都会的な世界基準のライフスタイルに憧れる彼らの心に刺さります。
―――将来の展望を教えて下さい。
キエウ 不動産市場の見通しは明るいと思いますね。カンボジアの経済発展が長期的に見込まれると、人々は強い購買力を持ち、家族のためにより良い住宅を購入する人々が増えるでしょう。
カンボジアは国民の70%以上が35歳未満で、これは少なくとも20年間は、国の成熟のため不動産業界や国自体の開発が行われることを意味しています。我々は国と一緒に紐付いて成長しており、値段が高くてもより良い製品で市場の需要を満たすことを常に考えています。また家という財産を持つのを夢見て働く、多くの若者に機会を与えることで経済に貢献したいですね。(取材日/2016年4月)