2014年12月22日
私達の会社はGホールディングスといい、グループ内には4つの企業が有ります。ここではFineWoodとGWDesignという2つの会社の話にしぼりたいと思います。
GWDesignは建築、内装はもちろん、プロジェクトマネジメントも手がけており、建築に関してワンストップサービスをご提供しています。一方のFineWoodは、リノベーション、建設、また建設に必要なライセンスの修得補助なども行っております。担当の役人もご紹介できるので、工事がスムーズに進みます。
基本的に同業他社は、どこも同じようなサービスを提供しています。もちろん多少の違いはありますが、どこのサービスが特段悪いということもありません。それぞれの会社が、それぞれのコネクションを持っています。ただ私達はどの競合よりも、良質なコネクションを持っていると自負しています。それに加えて、私達はワンストップサービスを提供しています。ワンストップというのは、建築、内装デザインの施工はもちろん、家具のプロデュースにいたるまで、トータルでご提案できることです。これこそが弊社と他者との大きな違いだといえます。
カンボジアで事業を進める上で大事なことは、しっかりとトップに立ち、他の社員たちにモデルやゴールを指し示すことです。他国と比べてそれほど違いはないのですが、強いてあげるとすれば、労働力の違いです。カンボジアでは労働力が不足しています。国内での供給が少ない上に、外国に出稼ぎにいく人々も少なくありません。この点が大きな違いになると思います。タイや韓国などにいけばカンボジアよりも稼ぐことができますから。
私たちの業界に関していえば、カンボジアではまだ多くの企業がインテリア業界に興味を持っているという状態にはありません。これこそが、インテリア業界が人材不足である一番の原因です。人材の数はとても限られています。海外に出稼ぎに行く人々は、単純労働力として働くことが多ですから、技術や経験のある方は少ないのです。
もちろん、建設や内装工事の作業員という意味では、単純労働者も必要であり、海外に労働力が流出していることは問題だといえます。そして、インテリアを勉強するのにかなり費用がかかるため、勉強する人も少ないのです。カンボジアにはいくつか良い大学が有りますが、勉強するとなると作業用の紙や、模型などを揃えなくてはならなく、とてもお金がかかります。さらに、一生懸命勉強して多くの単位をとったとしても、経験が足りないために実力が付きづらいという現状もあります。
他国がそうしているように、大学のカリキュラムの一環として、企業で働くという機会を設けたほうが良いと思います。しっかりとした企業で、一定期間インターンをすることです。Limkok大学にはそのような制度があったはずです。2、3ヶ月のインターン期間があり、とても有用だと思います。候補者などを面接していてもわかりますが、考えていることの基準が異なります。大学で教えていることは基礎だけなので、少しでも経験があるということはとても重要な事なのです。
一般的にカンボジアでインテリア会社を探す場合、YellowPageなどを使うことが多いと思います。もしくは、Construction&Propertyという、建設業界に特化した雑誌があるのでそこから情報を拾う方法もあります。私が、初めてカンボジアで仕事を始めるとしたら、既にビジネスをしている知り合いに、どこの会社が良いか聞くと思います。何人かの知り合いに聞いて、一番評判が良いところを選びます。評判は大事です。クオリティやデザインを重視されるならば、是非弊社をご利用ください。(取材日/2014年7月)