2016年8月15日
(前回の続き)
―――業界第一位の地位をどうやって維持するか
温小勇(以下、温) 現在私たちは求職者たちの中で非常に大きな地位を持っています。私たちは4万人以上もの求職者たちと非常に良い関係を築き、よりよいサービスを提供できるよう努めています。たとえば毎月求職者たちを対象に、CVをアップデートするなどイベントやプロモーションを用意しています。そして私たちは2万以上の求人者がいます。そしてとてもプロフェッショナルな営業チームがいて、非常に良い関係を保っています。連絡を取り合って、もしイベントがあれば招待します。2015年から、さらなるサービスを提供しています。
以前は求人情報の掲載のみで非常にシンプルなものでした。しかしHRというのは、非常に独特なものです。HRはリクルートだけではありません。トレーニング、アウトソーシング、リクルート、非常にたくさんのサービスを含みます。だから我々はさらに異なるサービスを彼らに提供しようと思っています。ただ誰かを職にリクルートするだけではありません。
将来的には、求職者と求人者、そして私たちのサイトは最大のセットになります。私たちは彼らといい関係を築き、そして同じように、政府ともいい関係を築きたいと思っています。カンボジアでは、技術者が不足しています。だからカンボジアの人々に私たちのトレーニングを提供しようとしています。トレーニングを受けた人は彼らのスキルを向上させることができます。それが私たちのブランドに対する知名度も高めます。これが別の側面です。
―――現在競争相手が増える中、どうやって他社との競争に勝っていくのか
温 この部分についてははっきりとは言えないですね。ただ今言えることは、私たちはすでに一番有名な地位を勝ち取っていますが、これからも求職者や雇主との良好な関係を築いていきます。でもこれ以上言えません。だってCDLはライバルでしょう?(笑)
他のコンペティターたちがこの雑誌に出て、この雑誌を見るでしょう。それは良くないです。だからこれ以上は言えません。ただ言えるのは良い関係を築いていくということです。
―――他の企業が買収を持ちかけてきたらどうしますか
温 その状況になったら、買収されるつもりはありません。株主が多くなれば、その分会社の運営が難しくなります。私たちの会社では、株主を制限しようとしています。決定をより柔軟に、簡単に、そして素早くするためです。もし一つの会社にたくさんの株主がいれば、たくさんのアイディアが出てきて取集がつかなくなるでしょう。そうするとコントロールをするのは簡単ではありません。だから現段階では、そのようなプランはありません。
しかし絶対とは言えません。今後、5年後とかそれ以上になったら、新しい、他の会社や政府と関係を持つプロジェクトを始めるために、そういうことをするかもしれません。
―――日系企業へのメッセージをお願いします
温 正直日本の企業のことは良く知りません。この雑誌を見て、たくさんの日本の企業、ここで暮らして働く日本人を見ました。思うにカンボジアは非常に大きな可能性を秘めたアジアの市場です。人口の60から70%が25歳以下と、とても若い労働力にあふれた国です。そしてカンボジアの市場は非常に開かれています。外国人が会社の資本の100%を保有できます。他の国ではこうはいきません。非常に柔軟です。
さらに政治情勢が安定しています。今後5年、10年でさらに大きな発展をすると思います。だから日系企業だけでなくあらゆる外国企業にとって、非常に良い投資先であると思います。だからもっとたくさんの企業に来てほしいです。思うにここに来るということは、もっと多くのスタッフが必要になるということです。求職者にさらなる就職機会を与えます。そして我々はさらなるプロフェッショナルなサービスを提供します。だから外国からの投資は私たちにとって非常に良い機会です。(取材日/2016年4月)