2016年8月8日
―――まずは自己紹介と言いますか、なぜカンボジアに来ようと思った理由を教えてください
温小勇(以下、温) 温小勇です。この会社で働いて5年近くになります。もともとは通信業界にいました。シンウィという会社、カンボジアではクーテルという名ですね。その後、私はシーテルに移りました。すべて中国のテレコム会社です。カンボジアに来てから4年以上テレコム業界にいました。そしてカムHRのボス、彼は私の友達で、私に一緒に働くためにカムHRに入って欲しいと誘われたんです。
以前は、私は中国のチャイナユニコムという大手テレコム会社にいました。中国には3つの有名なテレコム会社があって、そのうちの一つです。外にはチャイナモバイル、チャイナテレコムですね。私はチャイナユニコムに10年以上いましたが、もっとキャリアが欲しかったし、もっといろいろな国に住みたかったんですね。
当時私にはカンボジアを訪れている多くの友人がいたので、私にとってはカンボジアにたくさんのチャンスがありました。カンボジアは発展途上国ですし、ビジネスの可能性がたくさんあります。クーテルはカンボジアで国全体にテレコムネットワークを拡大させるプロジェクトがあり、私が呼ばれたんです。でも4年後、私は気持ちを変えました。テレコム業界の現状はあまり良くありませんから。私がカンボジアに来たときは10以上のテレコム事業者があったのに、今では4つか5つか、そんなもんです。
当初はカムHRで私はただのスタッフでしたが、今は自分の思う通りに自分のアイディアで会社を動かせる立場となりました。
―――カムHRではどのようなビジネスをされいるんでしょうか
温 カムHRは2009年に設立され、7年が経ちます。この業界としては歴史のある会社です。以前のカムHRはただのオンラインサービスでしたは、私が思うにカンボジアでは単なるオンラインサービスではなく、リクルートメントサービス、トレーニング、アウトソーシングサービスなど、様々な機会があると思っています。だから私は友人と話し合って、このビジネスを発展させようとしてきました。そして新しい役職、マネージングダイレクターという地位を手に入れて、現在は全ての利益、事業の責任が私にあります。テレコム業界にいた私にとってHRは新しい領域ですので、今学んでいるところです。
―――求人サイト「カムHR」の特徴や他サイトの違いについて教えてください
温 2009年にカムHRのウェブサイトを立ち上げたとき、私たちのウェブサイトは一番人気でプロフェッショナルなサイトでした。そのとき、競合の求人サイト「ボントム」がありましたが彼らはそれほどプロフェッショナルではありませんでした。一方、私たちの株主は中国でHRに関して非常に豊かな経験を持っていましたので、カンボジアで求人サイトを立ち上げたんです。カンボジア初のプロフェッショナルなウェブサイトでした。
私たちのサイトは現在オンラインサービスに重点を置いていますが、そのページビュー数は毎月300万件にもなります。そして求職登録者は4万人以上です。カンボジアで最も大きく、人気の求人サイトです。そして我々はこの分野にだけ焦点を置いています。だからプロフェッショナルなんです。現在、私たちは他のサービス、例えばリクルートメントやアウトソーシング、トレーニングも始めたところです。大切なことは、私たちのフォーカスは非常に小さいということですね。例えば、カンボジアの日系人材会社、CDL HRのように。彼らは同じビジネスを持っていますが、リクルートメントに焦点を当てていますよね。
それと同じように、私たちはウェブサイトに焦点を置いて、カンボジアで最も長い歴史を持っています。現在は他にもたくさんの競争相手がいますが、ボントムを除いて、それらのページプレビュー数はカムHRより非常に低い状況です。私たちはオンラインサービスで85%以上の市場シェアを持っています。つまり、求職者の85%がカムHRに登録しているということですね。これが非常に大きな利点で、市場にいる他のサービスとは違うところです。(取材日/2016年4月)(次回へ続く)