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カンボジア政府は、カンボジアへの中国の資金流入により領土の主権が喪失する心配をしないよう国民に呼びかけた。クメールタイムズ紙が報じた。
中国の投資が増加するなか、国民がプレアシアヌクーク州を失うことを懸念していることに対して、カンボジア閣僚評議会の広報官は昨日、「カンボジア沿岸部の人々は中国人投資家に土地を売却することで恩恵を受けたが、中国人はその土地を所有しているわけではない。土地はクメール人のものであり、中国人投資家が法を犯せばいつでも取り消す」と述べた。
また同氏は、「我々は何千人もの中国人犯罪者を逮捕し、国外追放した。我々が状況を管理しようとしているという意図の表れだ」と付け加えた。
政府のデータによると、昨年上半期だけで中国からの直接投資額は50億ドルに達し、カンボジアで最大の投資国となっており、その投資先は、エネルギーやインフラ、観光、不動産、金融まで、ほぼすべての分野に渡っている。
また、外国人観光客のなかでも中国も最も多く、昨年上半期には93万1763人の中国人観光客がカンボジアを訪れており、「若者はそこで労働機会を探すべきだ」と同氏は述べた。