(c)Phnom Penh Post
カンボジアの学生は、新しいアプリの公開後、埃にまみれたクメール・ルージュの歴史を投げ捨てることができる。このアプリでは、国家を取り返しのつかないように作り変えてしまった共産主義運動の写真、ビデオ、プロパガンダの歌に没頭することが可能だ。プノンペンポスト紙が報じた。
EUとREI財団の財政的支援により運営されているボパナセンターは、カンボジアの歴史映像、写真、音声を収集し、無償公開しており、このクメール・ルージュの歴史アプリも、ゲリラ集団の起源を取り巻く8つの章(1300枚以上の写真と65のビデオ)で構成されている。
このアプリは1年以上にわたって制作が進展し、現在進行中のクメール・ルージュ裁判に関する法的判断などの新しい情報が明らかになれば、今後も情報が更新される。
映画監督であり、ボパナセンター創設者でもあるリッティ・パニュ氏は、アプリを使って若い世代と共感する夢があると話し、「白か黒かに決着をつけるわけではない。私たちは政治家ではなく、歴史家だから、ただの事実を提示するだけだ」と語る。
また、ポパナセンター事務局長は、「クメール・ルージュの歴史は、カンボジア人以外の人たちによって書かれていたため、カンボジア人がこれらの物語を集めることができるのは誇りだ」と述べた。
アプリのクリエイターたちは、同アプリを5つの州の80の学校と20の大学において展開する予定で、最大で4万人の学生に達することを期待しているが、1年以内に世界中で20万ダウンロードを目指しているという。