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  • 社会
  • 2017年5月30日
  • カンボジアニュース

カンボジア 遺棄化学兵器の処理や長期的影響の調査のための委員会設置[社会]

 副首相兼国防相のティア・バニュ大臣は関係閣僚と会談し、遺棄化学兵器の長期的な影響に対する対処法を模索した。クメールタイムズ紙が報じた。

 ベトナムとの国境沿いにあるモンドルキリ州の州都センモノロムで遺棄化学兵器について調査する。

 この丘陵地帯は、1965~75年のベトナム戦争でのホーチミンルートの一部であり、その期間に米国は、カンボジアに隠れ、親米勢力の南ベトナムを捕獲しようとしていた南ベトナム解放民族戦線に対して激しい空爆を行っていた。

 報告書によると、生物兵器、放射性物質、核汚染物質は、カンボジアの他の地域でも発見されているという。同委員会は、関係者や国際機関と協力し、これらの物質の破壊が社会保障と環境に影響を与えないことを確実にしながら、遺棄化学兵器の処理について動いていく方針だ。

 カンボジアは、2005年に化学兵器禁止条約(CWC)を批准し、化学兵器禁止機関(OPCW)への170ヶ国目の加盟国となっている。ASEAN加盟国としては9番目の加盟国であり、依然としてアジア地域の国々の条約批准はそれほど高くない。

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