カンボジアに進出する日系企業のための
B2Bガイドブック WEB版

  • 政治
  • 2014年9月12日
  • カンボジアニュース

汚職は世界的企業のカンボジア進出を阻害する[政治]

 8日発表されたNGOカンボジア・トランスパレンシーがまとめた「汚職と行政システムに関する報告」によると、カンボジアでは裁判所と法律を実施する行政機関における汚職が最も深刻だということだ。

 民間企業における汚職も少々少数ではあるが全くないわけではなく、この民間企業における汚職は、世界的企業のカンボジア進出を阻害する要因となっているとしている。

 NGOカンボジア・トランスパレンシーの代表ロアッ・サオポアン氏は「外国の企業はカンボジアと自国両方の法律を遵守しようとする」と述べ、民間企業はカンボジアの汚職について懸念を示していると説明している。正当な手続き以外にかかる資金に関しても、企業は経費として考えなければならないためだ。

 この問題に関して、救国党のムー・ソホー議員は「政府高官の家族が、企業の取締役を務める場合、その際に政府の立場を自分の会社にも利用するのならば、これも汚職である」と述べ、社会学者で評論家のカェム・レイ氏も「多くの企業は、ビジネスが成功しないまま帰国せざるを得なくなった。彼らは他の投資家にも“カンボジアはまだ世界標準の企業が入れるような市場経済になっていない”と言うので新規進出に悪影響だ」と述べている。
tt_logo
本記事は転載の許諾を得て掲載しております。

政治の最新ニュースランキング
最新ニュース
ここ1ヶ月で注目度の高いニュース