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カンボジアで最大の日系企業ミネベアは、12月8日、プノンペン経済特区に3軒目の製造工場を開設した。また、同日、同社はカンボジアに進出して5周年を迎えた。クメールタイムズ紙が報じた。
ミネベアの代表取締役、貝沼由久氏は、「国内での拡大は政府による支援のおかげだ。主な市場は高品質の製品を求める中国・日本・米国・欧州で、カンボジアで製造される商品は輸出用だ」と述べた。ミネベア製の主な製品は、マイクロアクチュエータ、ブラシ付DCモーターとパワーブラシレスモーターである。
同社のスーパーバイザーは、「日本の親会社は第3工場に5000万ドルを投資し、3工場全てで約2万人の雇用を創出する。カンボジアから中国と欧州への輸出額は、月額3500~ 4000万ドルに上る」と話す。
日本貿易振興機構(JETRO)の岸有里子氏は、「ミネベアは、カンボジアの経済成長に大きく貢献している。プレス機械を導入すれば、近い将来、付加価値の高い製品がカンボジアでも製造できるだろう。そうなれば、より多くの日本人投資家が次の投資先としてカンボジアを検討する」と話している。
オープニングセレモニーでフン・セン首相は、「2011年、ミネベアはカンボジアに2300万ドルを投資し、現在ではその額は2億5000万ドルに上る。これはミネベア・政府間の信頼の高さを示しており、ミネベアはカンボジアに良い成長をもたらした」と述べた。
また、国家最高経済評議会のメイ・カリヤン上級顧問は、こうしたミネベアの投資を歓迎し、「日本からの新しい投資誘致のため、既にカンボジアで営業している日本企業に向けた支援を、国が行う必要がある。政府は早急に物流インフラの改善をするべきだ」と話した。